
身近な札幌で暮らす鳥、暖かい地方ならではの鳥、外国にしか生息しない希少な鳥。いろんな鳥の、本物の羽根の登場に、こどもたちの目が輝きます。「羽根だ!」「うわあー!」みんなの声や息だけで吹き飛ぶくらい、軽い!「ふわふわ」「色がきれい!」

鳥の体に生えている羽根は、よく見るとその形はさまざまなものがあります。同じ鳥でも、部分によって色もちがえば、形もちがう。羽根って、実は空を飛ぶためだけではなく、体を温めたり守るための役割もあります。だからいろんな形があるんだね。

「色や模様がちがうのは、どうして?」これは、好んで食べる食べ物の色が出ていたり、天敵から隠れるため、景観に溶け込むような色やまだら模様になっているそうです。中にはメスにアピールするために、カラフルで派手な色や模様の飾り羽根を持ってる鳥もいるらしい!「へえー!」羽根を見てるだけでも、すごくおもしろい。

いろいろ見ているうちに、それぞれお気に入りの羽根が出てきた様子。そこで自分の好きな羽根を1枚、そっくりに作ってみることに。使う紙はトレーシングペーパー。ちょっと透け感もあって、不思議な紙。そこにパステルで色をのせてみると「わあー!きれいな色がでるね!」と、こどもたちの目がまたキラキラ。

「この色を重ねたらきれいかな」「本物の羽根には、はしっこにちょっとだけ色があるよ」本物の鳥の羽根や、パステルの美しさに刺激されて、こどもたちがいつも以上に色に敏感になっていました。自分の色彩感覚でどんどん描き進めたい子、本物の羽根に近づけたい子、それぞれの興味に引っ張られて色をのせていました。

トレーシングペーパーに描いた鳥の羽根。きれいな色が出ました。そこに鳥の羽軸のような、藤の棒を1本貼ってみると、さらにリアルな羽根感がアップ!「すごい!そっくりだ!」「こんな鳥がいたらいいな〜」本物の羽根と並べてニッコリ。

羽根の魅力にワクワクが止まらないこどもたち。この月は、鳥を1羽まるごと作ってみよう!本物そっくりに作るのもいいけれど、それぞれが想像する好きな鳥を作るのもおもしろそう。どんな鳥を作りたい?と聞いてみると「小鳥がいい」「大きいのがいい!」「フクロウだったらどれかな?」「ぼくは白鳥がいいな!」続々といろんな声が飛び出しました。

翼のベースとなる紙に、それぞれの鳥の大きさに合いそうな羽根を並べてみると 「わあ、こんなに色を塗るのー?! たいへんだ」 「ここの羽根は、こんな色にして…」完成するまでにどんな制作をするのか、少し見えてきた様子。やる気がみなぎります。

さっそく、それぞれの羽根の彩色をしよう。 「あの鳥みたいに黄緑にしたい」「羽根一枚ずつ違う色にしたい」「レインボーな羽根の鳥にしたい」みんな見事にそれぞれちがうアイデアがある様子で、勢いよく手を動かし始めました。トレーシングペーパーの上に乗る、パステルのカサカサとした質感が気持ちいい。

羽根の模様は、鳥の個性のひとつ。ここではフロッタージュ(擦り出し)やステンシル(型抜き)の技法も交えながら、いろんな模様を試して楽しみました。こちらは羽根の下に花柄の版を置いて、色鉛筆で「花の模様が出てくるかな?」と実験している子。力加減がなかなか難しい!版のある制作は、研究のしがいがあります。

どんな形でも、繰り返し描くと模様になっていく。こちらの「数字が大好き」という子は、たくさん数字がかける!と大張り切り。1枚の羽根ごとにさまざまな色で、ひとつずつ数字を描き入れていました。数字模様の羽根がついた鳥が、空を飛ぶ様子を想像するだけで…もうすごくおもしろいですね!

こちらはリアル派の制作。気に入った鳥の羽根を見つけて、そっくり似せて描いている子もいます。最後の最後まで、全ての羽根に色がつけられるまで、実に粘り強くがんばっていました。その上、形までそっくりに整えている!すごい集中力に、あっぱれです。

こちらは「白鳥にする‼︎」と、あえて色は塗らなかった子。細かな切れ込みをいれて、羽根のふわふわ感をアップ!さらに「羽根の枚数は増やしていいんだよね」と、大量のトレーシングペーパーを使って、どんどんボリュームアップさせていました。紙に透け感があるので、重なった様子もすごくきれいですね!

グラデーションをていねいに作り込んでいた子も多く、パステルの魅力をしっかり引き出すことができていました。実に鮮やかで美しい仕上がりで、すっかりお気に入りの画材になった子がいるようです。こんなにたくさんの羽根がつくと、すごくキレイな鳥になりそう!

鳥の大きさってどのくらい?手のひらに乗るくらいの小さな鳥から、鳩やフクロウくらいの大きさ、中にはキッズのみんなと同じくらいの大きな鳥まで、いろんなサイズの鳥がいます。この回は鳥の全身の形を作っていくよ。自分が作りたい鳥の大きさを選ぼう。前回作った羽根の数にぴったり合いそうなのは、どのサイズかな?

好みのサイズで、おおまかな鳥の形の型をボードに当てて、ペンでなぞっていきます。片手で押さえながらぐるり一周なぞるのは、小さな子たちにはちょっと難しそうな様子。テープで仮留めしたり、他の子に押さえてもらっていました。さらに、鳥の形にこだわりたい子は、お腹を膨らませたり、しっぽの形を変えて描いている子も。

想像していた以上に、こどもたちは鳥のことをよく知っていました。小鳥をイメージしている子もいれば、カラスやタカなど体長も羽も大きな鳥を作りたい子、さらにそれぞれの鳥で顔つきやバランスもちがうようです。「しっぽはちょっと丸めで」「くちばしは小さめで…」

さらに「もっともっと大きくもできるの?」と質問する子がいました。聞いてみると白鳥を作りたい様子で、用意していたボードでは全然小さすぎると思った様子。そこで特別に大きな板を出すと「やったあ!」これなら白鳥のながーい首もできる!と、さっそく形を描いていました。すごいチャレンジです。

みんなの鳥の体に使う素材は、ウレタンフォーム(スポンジ状のプラスチック)です。はさみではなかなか切りにくいため、久しぶりにダンボールカッターを使います。「今日はこれ使えるの?やったー」とうれしそうな声が多数。でもはじめて使う子の中には「ええ?こんな怖いどうぐ使えるの?」とドキドキな様子も。「人に向けないんだよ」「持って歩く時は気をつけてね!」など、使い慣れている子たちが教えてくれていました。こどもたちが自発的に「気をつけよう」と意識を高めていることが大事。

じっくりゆっくり、ひとりが押さえて、ひとりがダンボールカッターで切っていく。二人一組での作業です。最初は何となくで始めた子も、何度か挑戦していくうちに「切る素材の向きを変えないと、押さえるところがなくなって切れない」「カッターの先を使えば、厚みがあってもスムーズに切れる」など、大事なコツを体得していました。共同制作で、お兄さんぶりを発揮してくれる子も!

20mm厚のウレタンフォームを切るのは、こどもたちに程良い手応えがありました。ザックザックという音より、サクサクという軽い音がしたら、切り方が上達した証拠。無駄な力を入れずに、刃を上下にまっすぐ立てて動かして切るのがコツです。カーブの部分も無理に刃を曲げようとせず、直線で何回かかけて切り落としていくと、ていねいな仕上がりになります。

「切れた!」「でもちょっとガタガタだ」「きれいにしたい!」切り口はどうしても段差ができてしまいます。そんな時は、紙やすりを使って、不要な段差を落としていきましょう。さらに体全体に丸みをつけたい子は、角を斜めに削るようにすると、つるりとした鳥のからだになっていきます。

胴体部分のパーツができたら、今度はつばさ部分の工作も!こちらはさっきの素材よりもうんと薄い、3mmのスチレンボード。左・右の2枚分作るため、鏡のように左右反転した形になぞりました。「私得意だよ!」と、型をしっかりおさえて、なぞるのが上達していた子がけっこう多かった印象です。小さい子を何気なくサポートしてくれる頼もしい小学生の姿も。

表面に紙が貼ってあるため、切る時の手応えは少し変わります。はじめの素材よりも少し固くて切りにくいはずですが、こどもたちからは不思議とそんな声は聞こえませんでした。むしろ、教室の中はザクザクと切る音のみ。手応えを感じながら集中して切っている様子でした。自分だけではなく、周囲の子が危なくないかどうか、こどもなりに考えながら刃物を扱えていた点も感心です。

2枚のつばさができた子から、はじめに切った胴体にペイントをしました。前回作った羽根の色とコーディネートしたい子が多く、色をしっかり吟味。色塗りは大胆に、ハケのような大きめの平筆で、すーっと平たい面を広く塗って「気持ちいい!」フチもしっかり塗っておくと、きれいに仕上がります。複数の色を組み合わせて、カラフルボディにする子も。

キッズのこどもたちは、とにかく絵の具が大好き!広い面を塗るために、たっぷりめに用意した絵の具そのものが、もう魅力的なようです。ニコニコと楽しそうに塗っていたと思ったら、夢中になりすぎてつい自分の手まで鳥と同じ色に塗っていた子も!

「大きくしたい!」と挑戦していた子は、さらにイメージがリアルになってきて「本物みたいな立体にする!」とボード材を重ねて厚みを表現しはじめていました。みんな「すごい!」と、その熱意に思わずあれこれ協力しはじめるくらいのエネルギー。全部自分で考えて進めてるのが、またすごい。

この回の終わりには、それぞれの鳥のイメージがはっきり見えてきました。近所で見た”あの鳥”そっくりの色合いから、南国にいそうな鳥まで、なんだかカラフルな作品がたくさん!「次で完成?楽しみ〜」と、こどもたちの期待も高まっている様子です。

前回までで鳥の羽根、胴体などのパーツができました。なんと今回の鳥は、糸を引くと羽根がパタパタと動いて羽ばたくこともできるんです。「ひゃあ〜!」「すごい!!」「引っぱりたい!」こどもたち、早くも鳥のおもちゃに夢中です。一気に教室の熱気が高まりました。

でも実は、キッズコースでの実施をずいぶん迷ったくらいの難易度なのです。ご覧の通り、糸の通し方がとても複雑です。あっちの穴、こっちのストロー、行きも帰りも、1箇所でもちがうと糸がこんがらがってしまい、羽根はうまく動きません。入口から出口まで、正確に通っていけるかな?まるでゲームみたいな糸通し。「よっしゃ!」「おもしろそう!」ゲームときいたら、こどもたちすでに楽しそうでした。

この鳥のはばたき構造を作るのは、なんと1本の糸。全てのパーツをぐるり一周してつないでいきます。 使うのは、たこ糸と毛糸針。針穴に糸を通す作業は、すんなりと「できた!」「OK!」との声が多数。こどもたち、意外とこういった細かい作業も好きなんですよね。「糸の先がほどけちゃった」という子がいたら、得意な子が助けてくれる場面も。

ホワイトボードには、巨大な鳥のサンプルが。「遠くの人も見えますかー?」「よく見えまーす!」「なんかいつもとちがう」「学校みたいでおかしい!」と、トルネードでこのスタイルは新鮮なのか、どこかわくわくする様子。1箇所ずつ、みんなで確認しながら一緒に進んでみよう。

まずは糸の端を鳥の体にテープで固定したら、糸通しゲームのスタートです。左側から体の穴に針を通して…「はいはいはい、OK!」「ここかな?」「よしできた」説明をよく聞いて、見本をよく見て。みんなとても慎重な様子です。「これで合ってる?」という声が出たら、「あら、大丈夫?」と周りの子たちも一緒にフォロー。

今度は反対側に出た糸を、左の胴体へ。さらにストローの中を通して、右の翼をつないで…「なんかつながってきた」「もうすぐだ!」みんな自分の手元をよく見て、一生懸命です。途中で絡まったり、たまに「まちがっちゃったかも…」という声があっても、「糸は戻せばいいから大丈夫!」などと、お互いゴールまで声をかけ合いながら助け合い。なんて頼もしいキッズコース!

全てのパーツがつながると「やった!ゴーーーール!」「めっちゃカンタンだったよ!」「こういうの得意なんだよね〜」「できてよかったー」達成感で、こどもたちからいろんな言葉が溢れ出ていました。そのうれしそうな様子を見ると、チャレンジしてみてよかった!とスタッフも安心。1本の糸は、胴体と翼の間をぐるり一巡し、端同士を結び合う形で固定されました。

パタパタ動く構造ができたところで、1週目でつくった羽根の登場です。左右の翼に、のりで1枚ずつ貼っていきました。みんなそれぞれ、迷いなく貼っていく!すごい勢いで、自分だけの鳥がどんどんできあがっていきました。鳥が空中ではばたくイメージがしっかりあるからか、左右のバランスを考えている様子。「こっちだけ重たくならないようにね」

鳥の羽根の並びには自然のルールがありますが、こどもたちの貼り方にも独自のルールが見えてすごくおもしろい。同じ形の羽根でも、角度や重ね方ひとつで、ダイナミックになったり、豪華な雰囲気になったり。やっぱり鳥の羽根って個性の象徴なんですね。

こちらは微妙に角度をずらしながら、左右対称の放射線状にとてもきれいに配置。色合いや重なり方も考えて、こだわりがよく出ています。羽根同士の色が透けて、とてもきれい!ていねいに貼っていました。

翼にふわふわしたボリュームが出てくると、何だかすごくうれしいですね。こちらも、4種類のサイズのちがう羽根をきれいに並べて、ちょっと本物っぽさが!パステルの色もしっかりのっていて、目を引きました。

大量の羽根を作っていた子は、「貼るのが大変!」と言いつつも、すごくうれしそう。既にどの順番で配置するかがイメージできていたようで、手早く貼ることができていました。翼が羽根でふわふわに!

完成していくのがうれしくて、みんな次に次にと進めたいところ。最後は吊るすしかけ作りが待っていました。「ええ、また糸通し?!」この辺りになるとさすがに大変そうな子もいて、「手伝ってほしい!」の声が増えてきましたが、それでもこどもたちの勢いは止まらない!たこ糸を、左右の翼それぞれに開いた穴に通します。

早く完成させたいが故に「ぬけちゃった」「穴に入らないよ!」などとついつい焦りも出ていましたが、みんな完成に向けて粘り強い。糸を小さな穴に通したり、テープで固定したり。細かい作業をたくさんこなし、最後にやっと「おお〜!とうとう浮いたよ!」という喜びはひとしおでした。ちゃんとパタパタ羽根が動くかどうか、そーっと糸を引いてみると「すっごい!」「やったー!!」

実は翼をパタパタと動かすためには、スタートの時点で翼が下にさがっている必要があります。まだまだグラグラと不安定な作品たち。クリップなどの「おもり」を付け足しながら「もっといるかな?」「多すぎたかな?」と動かしながらそれぞれ鳥の状態を確認していました。ほんの少しの傾きの微調整は、ゼムクリップで。こういう作業は、こどもたちが感覚的に得意な様子でした。

躍動感たっぷりの作品が次々誕生!できた途端に、今までの大変さはどこへやら。こどもたちはニッコニコで何度もひもを引いて、まだやるのか!? というくらい、鳥の羽ばたきを楽しんでいました。大事におうちに連れて帰って、ぜひかわいがってください。

ビッグバードの白鳥を作っていた子も、かなりずっしりとした体つきですが、みんなと全く同じ仕組みで「ちゃんと飛んだ!」「すごーい!」まわりのお友達も一緒に、完成を喜んでいました。こりゃ大作だ!