
「うわあ!ミステリアスだねえ」「なんかめっちゃおもしろそう!」先月末にプログラムの予告をした時から、こどもたちが興味津々だったプログラムがスタート。 教室に来てみると、一面真っ赤な壁に、5つの空っぽの額縁...何が始まるんだ?わくわく、ドキドキムードです。

さっそく空の額縁に、時代も画家もバラバラの、5点の絵画が入れられました。ここから「名画の記憶ゲーム」が始まります。制限時間は3分間。全員で名画をよーく鑑賞して、どんな絵なのかを覚えてください。何が描かれているか、どんな特徴があるか、色は、大きさは、構図は…しっかり見てくださいね。では、スタート!

そして3分後、美術館の警備員姿のスタッフにより、全ての絵が目隠しされました。すると…おや?なんと大胆にも、みんなの目の前で、作品をひとつ盗んで行ってしまいました。「あーっどろぼうだったのか‼︎ 」その一部始終の様子を、この通り、教室の監視カメラがバッチリ捉えています。

「なんか今、あやしい人がいなかった?」ふらりと現れたベレー帽姿の出口画伯が、みんなに質問を始めます。「絵が盗まれたよ!」それって、どんな絵だった?何が描かれてたのかな?みんなの証言をもとに、"消えた絵画"を復元できるか「私がチャレンジしよう!」

教室のこどもたちから、さまざまな証言が出てきました。「縦長の絵だったよ」「奥の入り口に、おじさんみたいな人が立ってた!」「登場人物は2人だよ」「真ん中に大きい棚みたいなのがあった」「地球儀も置いてあった」「開いた本もあった気がします」ざわつく教室。こどもたちから、次々と盗難作品に関する情報が提供されました。

ぼんやりした記憶もあれば、かなり具体的で細かい部分まで教えてくれる子もいて、よく見てるなあと関心するほど。でもこれを絵に描いていくには…うーん、もっと情報が必要です!全体はどんな雰囲気?色は?大きさは?画面の中のどのあたり?ひとつひとつ確認しながら、みんなの話を整理していきました。

かなりたくさんの情報が集まったので、いよいよ絵に描いてみることに。「全体的に青い絵だった」+「雪の中の絵」+「山の上に2人いる」+「なんかスナイパーみたいな」うーーん、それってこんな感じ?みんなの証言の通りに、一気に描き上げていきました。

最初は「そうそう、そんな感じ!」「色も似てる!」など、こどもたちからうれしそうな声が上がっていましたが、人物を描き始めたあたりから「あっ…ああ〜!」と、残念そうな声が。「色が全然ちがう!」「もっとなんか、こう...」もどかしそうなこどもたち。あちこちでくすくすと笑いも起こっていました。

こちらは、ブリューゲル作『雪中の狩人』が再現された作品。絵の手前にいる、ふたりの人物の位置が大きくずれた!さらに狩人のことを「スナイパー」と表現したこどもの言葉から、出口画伯の想像したイメージが表現されていました。たしかに、雪山の上のスナイパーだけど…「画家さん、ちがうって!」こどもたちが大爆笑。新しい名画の誕生に「おっかしい!」

曜日ごとに壁にかけられる絵が変えられ、盗難される絵もどんな作品かわからない!という中でのゲームでした。こちらはベラスケス作『ラス・メニーナス』を再現したもの。おっ、なんだか近い雰囲気が出てるのでは?! どのクラスも、みんなで楽しく盛り上がりました。

世界の美術館では、実際にたくさんの美術品の盗難事件が起きているのを知っていますか?ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』も、ゴッホも、フェルメールも、レンブラントも、モネやマネも…「うそでしょ?」「ホントの話?」「大変だ!」無事に見つかった作品もありますが、今現在も行方がわからない未解決事件も少なくありません。ここからはそんな「消えた絵画」をテーマに制作をしていきます。

グループに分かれて、盗まれた作品がどんな絵だったのか、想像を膨らませてみよう。はじめに、グループごとに1点ずつ、盗難被害にあった作品に関する情報を配布。被害にあった日時や場所、作品名などを「盗難届」という形式にまとめてみました。いずれもゴッホ、マネ、ルーベンスなど、名だたる画家たちばかりです。とたんに教室内がざわざわざわ…配られた資料に興味津々で、さっそく読み込み始めました。

「盗難届」には、それがどんな絵だったのか、さまざまな証言が。さらに同じ画家が描いた他の作品も参考資料として掲載されています。これは盗まれた絵を想像する上で大きなヒントだ!画家の作風がどんなだったかは、かなり重要な手がかりになりそうです。「被害にあった絵は灰色っぽいのね」「人物は3人か...」各グループごとにメモを取りながら、時にはスケッチを交えて推理が始まりました。

情報をまとめるのが得意な子、想像することが得意な子、人物を描くのが得意な子、色づくりなら任せて!という子…トルネードにはいろんな得意分野をもつこどもたちが集まっています。度々グループ制作を経験していることもあり、自然と仕事を手分けしながら制作を進めていました。

美術館から消えた絵がどんな作品だったのか、こどもたちの間で情報が整理され、各グループごとに方向性がまとめられていきました。ラフを描きはじめるグループ、メインの色を作って下地を塗るグループ、主役となるものから描きはじめるグループ。それぞれ相談した進め方で制作が始まりました。

どのグループも、それぞれの画家らしいタッチを出せるように、材料や技法を工夫していました。このゴッホチームの絵の具、いいですね!足りなくなった色を作り足す場面では、混色してほぼ同じ色を作ることができて「色作り、意外と得意かも!」と、今まで気づいていなかった自分の力を発見する様子も。

制作を進めていくうちに「人物の服についての情報がないね」「ここは何色なの?」など、資料に掲載されている情報だけでは絵が描けないことに気がつきました。「じゃあ、ここは想像で!」画家が描いた他の作品をよく見て「たぶんこんな色なんじゃない?」「きっとこんな形だ」など、自分たちの推理を交えながら進めていきました。

みんなの手が動き始め、画面の中に色や形の手がかりが見えてくると、どんどん先の描きこみがしやすくなるようです。「絵の中の光の方向はどっちだろう?」「ここだけまぶしいってことは、周りが暗いってこと?」など、普段から絵を描いているこどもたちならではの想像力!描きながらイメージを膨らませる力がついてきています。

ゴッホの絵画を担当していたチームは、ゴッホが憑依した!? というくらい、どんどん絵の具の塗りが厚くなり、盛り上がっていく!色の混ざり具合や、筆跡もそっくりにするというこだわりよう。イメージした通りに描けるまで、何度も繰り返しチャレンジしていました。

こちらのグループの取り組みも、とてもおもしろい。背景を描いた後に絵の中で配置を変更できるように、登場人物たちを別の紙に描いて、人形のように作っていました。これだとみんなでじっくり相談ができそうですね!

資料に書いてあったもので、画面に描き忘れているものがないか、絵の隅から隅までみんなでチェック!主役だけでなく、端の方にひっそりと描かれているものが、作品の中で意外と重要な意味をもつ絵画もたくさんあります。最後までていねいに仕上げようと取り組んでいました。

各チームの絵を展示して、みんなでそれぞれの作品を鑑賞してみました。グループのみんなで協力して制作した成果でしょう、力作がずらり!さらに今回の作品は、それぞれの盗難届の情報を見ながら鑑賞すると、またちがったおもしろさがありました。「確かにそうだね」「ここはこうしたんだ」「この画家っぽいね!」など、新解釈で描かれたお互いの名画に興味津々。

特にゆっくりと鑑賞時間がとれたクラスでは、こどもたちから「見たい見たい!」とリクエストがあった、本当に盗難された絵画がどんなだったかも見てみることに。自分たちが推理した構図とかなり近いものもあったり、「ああこういうポーズだったのかあ!」と答え合わせのように楽しんでいました。作品の見方が、いつも以上に深みがありました。

ギネス世界記録に「最も多作な美術家」として認定されているパブロ・ピカソ。その数なんと、15万点!作品数が多い上、オークションでも超高額で取引されることから、たびたび盗難の標的になっています。長年にわたり世界中でピカソの未解決案件の追跡捜索が続いていて、時折ニュースで目にすることもあります。

ピカソは生涯を通じて、作風が劇的に変化し続けた作家としても知られていますが、盗まれた絵画の多くはキュビズムの作品です。いろんな視点から見たパーツを、パズルのようにひとつの絵の中に組み合わせて描いている。この回は、そんなピカソのポートレート作品が教室にずらり集結。もちろん、その中には盗まれた絵画も含まれています。

たくさんのポートレート作品を前に、みんなびっくり。「これ、描かれた人は怒らなかったのかなあ?」うわあ鋭い!まさにピカソのポートレートは、モデルに不評だったというエピソードも残っていますね。そのくらい、1点1点が強烈な印象を残します。ちなみにこれも、盗難被害にあった作品のひとつ。一度見たら忘れられないインパクト!

これらのキュビズム絵画作品を、みんなでそっくりに模写をして、トルネードにピカソ美術館を作ろう!「えええっ」「こんなにたくさん?!」もちろんひとりで全部を描き切る必要はありません。水曜日から日曜日の全5クラスで協力して、約30点の作品を仕上げていきます。中には目が混乱するほどの、複雑な作品もあります。少しずつ描きながら、ピカソの秘密を解き明かしていこう!

教室の壁やイーゼルに、ピカソの絵がぐるり一周。真ん中がみんなが使う絵の具や道具を置くための作業台になります。ここで絵の具を作ったら、似た色が使われている絵を探しに行き、少しずつ描き足していこう。まるでビュッフェ方式のような制作です。ひとり1点の絵でなく、たくさんの絵を鑑賞する機会になりそうです。「なんか楽しそうだね」「これならできそう!」

まずは各自で色づくりからスタート。「私はこの色を作るのね」「OK!」ジュニアのみんな、色作りがすごく上手です。いろんなプログラムの中で混色する機会があるので、ピカソの微妙な色も、感覚ですんなり再現していました。すごいぞ。

作品の一部分に使われていたその色、ひょっとして他の絵にも使われてない?探してみると「ここが似てる!」「背景に少しだけある」全部同じ作家の作品ですから、同じ絵の具を使っている可能性が大きいのです。探してみると、あっちの作品にもこっちの作品にも、共通する色がたくさん見つかります。

色ができたら、さっそく制作開始。スタートとなる水曜日クラスは、白いキャンバスに薄くトレースしたところからのスタートです。最初の一筆って、ちょっとドキドキしちゃいますよね。イーゼルに向かって立ったまま描くのも、絵描きさん気分で新鮮。「なんか本格的って感じ!」「いいね」

はじめに選んだ絵に色をおいたら、他の絵にも次々に手が伸びていきます。「ほんのちょっとだけど入れておこう」「ここはよくみると全部この色かも?」作品を鑑賞するだけでなく、描く目線でじっくりと探してみると、いつも以上に色がよく見えてくるようです。「ここはこの色だ」「このくらいかな?」水曜日クラスの子たちが、作品のベースを作っていきました。ここ、とっても重要!

制作中に「私わかったかも。ピカソの描き方」という発言が。「ピカソってね、背景の色と人物の色を全然ちがう色で塗ってることが多いよ」わ、鋭い!確かにそうかもしれませんね。改めて見てみると、多くの絵で補色に近い色を使っていました。

前半クラスでは、次のクラスの子たちへ向けて、まだ下絵のない絵画のラインをトレースする作業も実施しました。自分たちがついさっき経験した制作を手がかりに「ここは線が必要」「ここは色ぬった後で描いて欲しいな」必要なラインを考えて描きました。

翌日の木曜日クラスにも、まだ真っ白い画面がいくらか残っていました。でもあちこち気になるところあるようで、次々と色が置かれていきます。描きたいところを、描きたいだけ描くスタイルは、普段の制作とは一味ちがった発見がある様子。中にはひとつの絵をすごく気に入って、じっくりと時間をかけて取り組む様子もありました。

ピカソ作品は、みんな「いくつか見たことがある」「知ってる」という子が多いのですが、改めてたくさんの作品を集めて描いていると、自然と「こんな絵もあるんだね」「線がいっぱいの作品もあるんだ!」という発見につながりました。他の絵と見比べること自体、なんだか楽しい。そして模写してみると「大変そうに見えて、意外に楽しい」という声が。

どのクラスでも「ここだけは自分で仕上げるぞ」というポイントを決めて、最後にぎゅっと描き込みをしていました。下地を縫ってある上にクレヨンで重ねて描くので、一気に作品の完成度が高まります。

ちょこちょこと描き足していく制作は新鮮でみんな楽しそうに取り組んでいましたが、やっぱり部分の描き込みは格別の手応えが。「うわー、気持ちいい!」「ここだけすっごく描けた」満足感たっぷりの様子。パズルのようなピカソの多視点のピースが、だんだんとはまってくる!

どの絵にもかなり色彩が置かれ、手を入れやすくなってきた金曜日。何枚かはもう既に、原画の雰囲気がずいぶんと出てきている!元々塗ってあった色の上に、また少しちがった色合いを描き加えるなどの工夫が始まりました。みんな集中して、気になる部分を探してちょこちょこと描き足しながら、手が止まりません。おもしろい!

例えばこちらは、他の誰かがベースを作ってくれた青い画面の上に、少しだけニュアンスの違う青を重ねています。これ、すごくいい仕事ですね!こんな一手間が、作品に独特の深みや味わいを作っていきます。

週末になり、さらにぐぐっと進展!細かな部分まで仕上がった絵が増えてきています。絵を見ていると、まるで前日までのクラスのみんなから「ここ描いて」という声が聞こえてくるかのよう。個人制作では触れることができない気づきに満ちています。全体的に色面はもう埋まっているので、ここからラストスパートだ!

「えええ〜これを全部仕上げるの?!」と言いながら、日曜日のみんな、使命感に満ちている様子。ここまでのみんなの制作を引き継ぎ、主に細部の描きこみを担当していました。「あれも!」「こっちも!」とみんなで協力しながら、それぞれたくさんの絵に手が伸びていました。「なんとしても描き切る!」という勢いがすごい。

色とりどりのピカソの模写作品が並びました。まるで展覧会並みの迫力が!ジュニアコース全員の力が込められていて、そのエネルギーに圧倒されるほど。お迎えにきた保護者のみなさんも「え?見本じゃないの!?」「迫力があるね!」と太鼓判!次回、それぞれの曜日のみんなで鑑賞するのが楽しみです。

実は前回・今回ともに、制作の合間にしていた作業があります。木の板にジェッソを塗ったり、やすりをかけて表面を整える作業を挟んでいました。これは3回目の制作のための下ごしらえ。絵を描くのとはちょっとちがう作業なので、ちょっとした休憩にもなっていました。

前回、1週間かけてジュニアの全クラスで共同制作をしたピカソの模写作品。全30点をずらりと展示すると、もう本当にかなりの見応えがありました。完成した作品をまだ見ていない子たちも多いので、この回でみんなに公開できるぞ!と「トルネード ピカソ美術館」の準備をしていたのですが…

「あれ?ここだけ絵がない!!」壁の一番目立つ位置から、作品が1点消えているではありませんか!実はここにかけていた作品は、こどもたちが模写した作品ではありません。新たにジュニアのみんなに見せようと用意していた、トルネード初公開の”ある作品”でした。ひょっとして…盗まれた?!

トルネードの監視カメラの映像をチェックしてみると…誰もいないはずの夜中に、怪しい人影が。なんと壁から”ある作品”を持ち去る様子が映っていました。道具を扱うのも手慣れている…。一体だれが、何のために、こんなことを?!

みんなが集まったところで一連の話をすると「うっそ!」「どんな絵だ?」何かを勘付いた子もいて、ざわざわざわ…この回も、にぎやかなスタートになりました。各クラスのみんなが楽しみにしていた「トルネード ピカソ美術館」、波乱の幕開けです。

壁にはこどもたちが協力して描いたピカソの模写作品がずらり。でも1枚だけ、何も描かれていない真っ白な画面が気になります。そこでピンときた子が「ひょっとして、今回はピカソの絵を推理するの?」その通り!トルネード初公開の予定だった”ある作品”がどんな絵だったか、みんなで想像して描いてみよう!「えええ〜!」「見てもいないのに?!」と言いつつ、どこかワクワク。

前回みんなが描いたピカソの作品には、いろんな様子の女性が描かれていました。泣いたり、眠ったり、鏡を見たりしてるような…とにかくピカソは一言では表せないようなふしぎな絵だらけだということを、どのクラスの子たちもよく知っています。そして今回消えた”ある作品”のタイトルもまた『○○○○の女』でした。

「ええ?今度はなんの女?!」「○○って何?」「どうする?」「なんでもいいの?」どんな女なのかは、みんなの想像にお任せです。とにかくそのヒントは、ピカソの作品が大きな手がかりになることは間違いありません。改めてピカソのたくさんの作品を研究してみることに。

ピカソの作品は、あっち向き・こっち向きという視点だけではなく、笑った顔と泣いた顔など、感情も組み合わされてる感じがします。そんなまぜこぜなピカソの作品の一部分を切り抜いて、絵を分割してみたら…「なんか、パズルみたい!」他の作品とも混ざりそう?!

こどもたちが試しに組み合わせてみると、こんなにすごい女性像が誕生。なんという力強さ!どんなパーツ同士でも「アリかもしれない」、意外すぎる組み合わせでも「イケる!」と感じさせるのは、さすがピカソです。ピカソのパズルには、どこまでも自由な可能性が感じられました。

すっかり気持ちが自由になったこどもたち、さらにピカソ以外の作品も組み合わせるなど、いろんな実験がはじまりました。「こんな楽しいことしていいの!?」「あのアイデアはどうかな?」

フェルメールやモネなど、時代や雰囲気が全然ちがう世界の名画も「お、いいね」「おもしろそう!」と、試したくなった様子。手を動かしてみると、意外な組み合わせほど、発見がたくさん!

これは絶妙な!全部ピカソのパーツで、全く不自然さを感じさせません。勢いがついて、ピカソの『○○○○の女』のアイディアがどんどん湧き上がってきた子もいるようです。

思いついた子はさっそくアイデアを練り、新作の制作に着手。前回と違い、今回は最初から最後まで自分ひとりでひとつの作品を仕上げていきます。ピカソのパーツをヒントにした下絵をトレースする子、はじめから自分のオリジナルで描き出す子など、取り組み方はさまざまでした。

完成までのプロセスも、それぞれの作品や好みによってさまざまでした。前回、たくさんのピカソの絵をちょこちょこと描いていたこともあり、制作のイメージがつきやすかった様子。自分以外の人の制作も見れたので、自然と吸収できたことも多いようです。

こちらの子は、クレヨンで力強い線から進めていますね。線に勢いがあって、かなりピカソっぽい!壁に飾られていたたくさんのピカソの模写も、すごく参考になりました。

前回の共同制作の経験もあってか、こどもたちから「みんなで絵の具をシェアしよう」というナイスな声もあがりました。自分が使って残ったピカソっぽい色の絵の具を「この色、寄付します!」

一度描いた絵の上から、さらに絵の具を塗りたし、クレヨンでも描き足し...どんどん絵が変化していく子も。色が重なり、複雑になり、エネルギーが増していく!すっかり「私はピカソ」という気持ちになっていたようです。

手を動かし、描き進めていくうちに、自分で想像していたことが目の前で「実現しそう」と感じられる瞬間は、格別です。「早く完成が見たい」と、夢中で仕上げていました。

作品を描き上げた子から、『○○○○の女』のタイトルを考えていきました。「題名、かなり大事だよね」と、いくつものアイデアを出して検討している様子も。これだ、というものが出るまで、粘り強く考え続けていました。

消えた絵のスペースに当ててみると、まわりの絵に負けないほどの存在感がありました。ひと目見るだけで爆笑してしまうような作品や、タイトルを聞いてなるほど!と感心させられる作品、ひねりの効いた表現など、どの作品もすごくおもしろい。ピカソと、今のこどもたちの生の感覚が、絶妙に混ざり合った制作でした。