
色の3原色の赤・青・黄。この3つの色を混ぜるだけで、さまざまな色が生まれます。この回のキッズコースは、トルネードオリジナルのおはなし『チャチャチャ』を軸に、混色を楽しんでいきます。

なんと、主人公の最初の姿は「菌」です。青い菌、黄色い菌が空中で集まって、色がどんどん変化していきます。最後はりっぱなキノコに成長していきました。その色は、楽しそうな『チャチャチャ』!こどもたちも自分のクレヨン箱の中から青、黄、赤の3つの色を探して、「あったよ!」

「きんには めも はなも くちもない。あるのは あおい からだだけ。」そんな青い菌が集まる様子。さっそくこどもたちも描きたい、描きたい!真っ白い画面に、勢いよく青が広がっていきます。

しばし教室にクレヨンを塗る力強い音が響きます。この手応えがおもしろいようで、小さい子でもぐいぐいと強い塗りつぶしができていました。すごい!青ってすごくきれいですね。「次はなんの色?」

「早く塗りたい!」と勢いづいたこどもたちが、黄色のクレヨンを上から塗り始めました。「わあ!きれい!」「めっちゃみどりだ!」絵の具の混色はよく体験していますが、クレヨンでもしっかり塗り込むと、こんなにきれいな混色ができるんです。

いろんな緑が見えますね。「ずいぶんできたね!」と声をかけても「いや、まだまだ!青いところがあるよ」と、細かな部分まで念入りに塗る子がたくさん。クレヨンの柔らかい感触がとても気持ち良さそう。

でも画面が大きいと、小さなこどもたちにはなかなかの体力仕事。「あ〜!たいへん!」そんな声も聞こえますが、顔を見ると何だか楽しそう。お話の途中で真っ赤な太陽が登場し、こどもたちの画面にも大きな変化が訪れます。赤いクレヨンを塗ってみたところ...「この色は!?」

赤を入れると暗い印象になり、一瞬ちょっと不思議な色に見えるのですが、塗り進めていくとみんなしっかりと力強い茶色になりました。青、黄、赤の塗り具合のちがいで、できあがる茶色はさまざまです。この素敵な茶色は、他の画材ではなかなかお目にかからない。

これだけ色を塗り込むと、いつもの画用紙がずっしり重たく感じるほど。力いっぱい塗り続けたこどもたちは、この重厚感が何よりもの達成感!油性のクレヨンならではの質感や、混色から生まれた微妙な色の変化がとても魅力的です。

画面いっぱい茶色ができたところで「どんな姿のきのこにしよう?」まあるいきのこ、平べったいきのこ、模様があるきのこ、いろんな想像が膨らみます。ポンチ、金槌、ゴム板、ピンキングはさみ、金網、スプーン&フォーク、ステンシル型...道具がいっぱいだ!

まずは、お好みの形に切り抜いて。ここでさっそく、ピンキングばさみを使う子が登場。ギザギザしたり、モコモコしたり。「うわ、かわいい!」「いいかも」と周りのこどもたちも挑戦していました。

先が尖った道具を見つけ、スクラッチして好きな模様を描いている子も。しっかり塗り重ねたクレヨンの層があるから、ご覧の通り。はじめに塗った青や黄色が見えて、一気にカラフル!

大きな丸い穴があく「ポンチ」がとにかく大人気!ゴム板の上に作品を乗せて、金槌でカンカン!力もコツもいるので、なかなか難しい道具なのですが「絶対やりたい」「もっともっと穴を開けたいんだ」と根気強く取り組む子が続出。

ゴリゴリゴリ…と、なんだかいい音が聞こえるぞ。見ると、凸凹の網目の上でフロッタージュして、模様を写している!これもまた、手応えが楽しい制作です。きのこの軸にも、いろいろ模様をつけたくなりますね。

いろんな茶色で、大小いろんな大きさ・かたちのきのこが生まれました。「チャチャチャ!おどりだす」というお話のせいもあってか、不思議な躍動感を感じる作品がいっぱいです。

何かと「チャチャチャ♪」と歌って踊る、今月のキッズたち。あれ...何か手に持ってます?これは今回のモチーフ、日本酒の一升瓶!これを持って踊ると、まるで酔っぱらいみたいでおもしろい。

教室にどどーんと並ぶ一升瓶、もうこれだけで迫力がありますね。「おじいちゃんが飲んでた」「お店で見たことある」など、こどもたちにとってはあまり馴染みのない存在。実はこの瓶の色には理由があって、日の光から、中身のお酒の品質を守るため茶色にしているらしいですよ。

大きなちがいはボディに貼られたラベルたち。筆で力強く描かれた文字が、存在感抜群です。どの瓶も形は似ていますが、ほとんどのこどもたちはラベルを見ながらどの瓶を描くのかを選んでいました。

今回は瓶に合わせて、細長い紙に描いていきます。こどもたちの背に届きそうなくらいの長さ!びんの形を見てみると、「首」がにゅーんと伸びて、そこからまっすぐのボディ。のびやかな線で一気に描いていました。

絵の具の混色は慣れてきたキッズのこどもたち。前回クレヨンでも青、黄、赤の混色を経験しているので、茶色ができそう!とすぐにピンときていました。「できるだけ暗い茶色を作るにはどうしたらいいかな?」という問いかけにも、なんだか自信がありそうです。

実験するような気分で「この色から入れようかな?」「きっとこうだ!」みんな色の変化をわくわくしながら楽しんでいました。どの色を、どのくらいの量に加減するのか、今までの経験も活かしながらチャレンジしています。

明るめの茶色ができたり、かなり暗めの茶色になったり。たったの3色を混ぜてできる茶色は、実にさまざまです。ほとんどの子が、自分で選んだ瓶の茶色にそっくりにしたくて、色味を調整していました。

「ちょっと緑っぽい茶色」「ほとんど黒みたいな茶色」こんなに調整ができるようになるなんて!経験から身に付いたこの色彩感覚は、一生物です。混色の加減がわかるようになると、自由自在に色味をコントロールできるようになります。どんどん試してみよう。

たっぷりと絵の具を含んだ筆でスーッと描くのは、実に気持ちがいいものです。形が凸凹した部分は、ちょっと慎重な筆運びに。丸筆は、筆を押しつけたり浮かせたりしながら、塗りの太さのコントロールすることができます。

自分で作った茶色を塗り進めていくと、絵の存在感がどんどん増していきます。紙の上の絵なのに、なんだかずっしり重たそう!それぞれで少しずつちがう茶色の色味も、とても素敵です。さて、「ラベルはどうするの?」

日本酒の瓶に貼り付けられたラベルは、みんなの絵でも別に作りました。それぞれ自分の瓶の太さに合わせて、ベースに使う紙をていねいにはさみでカット。

一見難しそうな漢字が書かれていますが...これ、絵だと思って観察してみたらどうでしょう?たて、横、ななめにくるりん!そんな「線」の集まりだと思って描いてみると、知らない文字も集中して見ることができました。

「ここは太いな!」「だんだん細くなってる…」「すっごく小さな点があるよ!」こどもたちの熱心な文字観察がはじまりました。見つけたものが、そのまま表現されていきました。いつの間にかそっくりな雰囲気に!

大きな文字以外にも、細かな文字や落款(ハンコ)などまで、さらに細部を似せようと工夫する子も。描く部分に合わせて、ペンやクレヨンなど他の画材も使いながらそれぞれで取り組んでいました。

「なんかかっこいいのができたかも…」描けば描くほど、なんだかワクワクしてくる不思議な制作。さらに、お酒の名前ラベルの他にも小さなシールがあることを発見し、いつの間にか付け足されている!さっそく、描いたものをびんに貼ってみよう。

堂々とした風格漂う作品になりましたね!こどもたちの手応えもたっぷりです。

「あ、フランスパンだ!」「本物?」「食べれるの?」どうやらパン好きが多いキッズコース。今月のモチーフの中で、一番の盛り上がりでした。大事なモチーフなので触れないように、とは言っても、みんな近づいて「くんくん」「おいしそ〜う!」

さっそくパンを描いていきます。細長い棒のような生地が、オーブンの中で熱をもって、ふわふわ、むくむくと膨らんでできた形をよくみてみよう。描きながらも、香ばしいにおいがたまらない。自然と大きく描いてしまうよね!

はさみで切り抜いてみると「おおー、オレのパン!」「でっかい!」細長い和紙に、カリッと焼けた部分や、ふんわりふくらんだ部分がよく描けています。「早くいい色にしたい!」

パンの形が出来上がったところで、突然ティータイム。「えっ?」「お茶飲むの?」いえいえ、今回はこの紅茶の色に注目。それぞれカップとお湯、ティーバッグをもらって、できるだけ濃い紅茶を作ってみてください。お湯にティーバッグを浸すと、よい匂いがふんわり。

「もっと濃く?」「なんか、赤っぽくなってきたよ!」そうそう、紅茶の「紅」は、赤い色。自分のパンの絵を皺皺に丸めて、紅茶色に染めてみます。「フランスパンがお茶のお風呂に!」「あ!チャチャチャになってきたよ」「だんだん濃くなる!」「そうか、パンの色になるんだ!」

紅茶から取り出してゆっくり開いてみると、パン生地がほんのり焼けて、色づいたような雰囲気に。「わー、パンっぽい!」「いい感じ!」「しかもいい匂いになった!」今回はとにかくおいしそうな絵ですね。

「でもまだあの茶色じゃないよ」「もっとおいしくしないと!」とのことで、ここからさらに茶色の研究。こんがり美味しそうな色を目指して"チャチャチャ"を作っていきましょう。今月はクレヨン、絵の具を使って茶色を作りましたが、この回はカラーインクが登場です。

絵の具等とのちがいは、水のようにサラサラとして、透明なこと。カラーセロファンのように下の色を透かします。インクの美しさに、こどもたちは一瞬で惹きつけられました。前回と同じく赤・青・黄の三原色だけですが、これでたくさんの色ができることをこどもたちは知っています。

透明な液体ですが、色のパワーは強力。スポイトでほんの数滴落としてみるだけで、すぐに混色ができます。科学実験のような道具も登場して、みんなワクワク、うずうず。「早く試したい!」

赤、青、黄の強弱で、さまざまな茶色が生まれるはず。色のバランスを調整しながら、パンの色作りです。どんな茶色ができるかな?紅茶でしっとりとしたパンの絵に、このインクを垂らすと…

「わあ!広がった」「にじみ絵だ!」隣同士の色もじんわり混ざり合ったりする感じが、リアルなパンの色になることも。一気にパンが焼き上がってきたみたいで「いいじゃん!」インクの色は透明なので、下に塗った色が上の色にも影響して、絵の上で色が重なる効果も。

「うーん、もっとおいしそうな茶色にしたい」改めてパンを観察してみると、縁の方には焦げているくらいの深い茶色で、ふっくら膨らんだクープの部分は白っぽい。いろんな茶色ができるかな?

インクののせ方にも一工夫。筆にたっぷりとつけて塗り広げたり、スポイトでチョンチョンと部分的に垂らしてみたり、スポンジを使ってカサカサと、かすかに色が感じられるように工夫している子も。

この月は、茶色をテーマにいろんな混色実験を展開していますが、「何か足りないと思ったら、赤だったんだ!」「最後に青を入れたら、すごく暗い色になったよ!」など、自分の欲しい色が作れた時は、格別にうれしそう。それぞれのタイミングで、色の発見を重ねているようです。

すごくリアルな色合いになってきましたが、こどもたちのこだわりは止まりません。モチーフと絵を見比べながら「もっともっといろんな茶色があるよ!」さらにやってみたいことがある様子。

下に凸凹したシートや網目を敷いて、フロッタージュ。パンのつぶつぶ感や、焼き色で質感を表現していました。こちらはクレヨンの白も効いていて、さわるとふわふわしそう!ふっくらとした、すごくリアルな印象になってきました。みんな最後までこだわりのある表現をしていました。

「わたしのパン、おいしそうでしょ〜」わ、写真で見ると、まるで本物みたい。すっごくおいしそう!