2025.07 市井の人々

市井の人々①

このプログラムのテーマは「まちと人」。
まずは”現代のまち"をテーマに
教室いっぱいに
まちなみを共同で制作しました。

ラボのみんなが作るまち並みには、
中高生ならではの視点と感覚が
凝縮されていきました。

プロセス

  • 前月の"人々"作品が主役

    「現代の人々」をテーマに人形を制作した、先月のプログラム。中高生のみんなの自由な想像で、年齢も属性もさまざまな、たくさんの人物像が教室に登場しました。

  • 背景の"まち"を作る

    このプログラムではその続編として、みんなが制作した人々が住んでいるであろう"現代のまち"を作ってみることに。どんなところにいそう?何をしてる?どんな会話をしている?まちに繰り出すと、さまざまな日常の物語が生まれていきそうです。「なるほど」「おもしろそう!」さっそく想像が膨らんでいきました。

  • まちのサイズ感は

    縮尺は実際の1/10サイズ。例えばコンビニ1つが大きめのダンボール1箱〜2箱分くらいでしょうか。そう考えると...「けっこう大きいね」もっと大きな建物だったら、ダンボール6箱分か、10個分か?! トルネードの教室のほぼ全面が、人形たちが繰り出すフィールドになりそうです。

  • "まち"のイメージを共有

    まちにどんなものがあったらいい?「コンビニ」「スーパー」「カフェ」「ファストフード」「居酒屋」「カラオケ」「100均」」「学校」「公園」「駅」「住宅」さらに「電柱」や「神社と鳥居」などなど、出てくる、出てくる。よし、どんどん作ろう!作りたいものを選び、数名がグループになって共同制作がスタート。

  • 制作のはじまり

    道具や素材の準備はもちろん、床やテーブルの養生まで、とても手際が良い。絵の具の混ぜ具合や、量の調節まで、いろんな制作の経験があるからこそできるこの的確さ!4月までジュニアに在籍していた新ラボのみんなも、この流れに少しずつ慣れてきています。

  • 素材・工程を考えながら

    「色テープをください」など、初動はやはり高校生たちが一歩早かった印象です。「厚みのある板状の素材ありませんか?」「色の画用紙があったら欲しいです」と先生たちに次々と相談が。どんな手順で作るのか、それぞれの建物のグループごとに相談も始まりました。

  • 建物の特徴を表現する

    神社のチームから「丸い筒はありませんか?」と相談あり。それを使って「鳥居」を作りたいそう。背景における「神社らしさ」を考えたら、神社の建物よりも、視覚的にパッと伝わりやすい鳥居を優先して作りたいようです。

  • カフェの雰囲気

    ベースの色塗りを終えたカフェのグループから、「ひさし」を作りたいとのアイデアが。素材は何にしようか検討し、布と板素材で作り込み。最低限のシンプルな要素ですが、これだけで確かにずいぶんカフェらしい!上の階はメイド喫茶になる予定とのこと。

  • すぐそこのお店を参考に

    トルネードの窓から見えるくらいのすぐご近所に、100円ショップがあります。「あれを参考に作ってみよう」リアルな資料があると、その佇まいまでかなり現代の雰囲気に!

  • ラーメン屋台!

    「まちといったら、ラーメン屋がなくては!」という人も。建物ではなく、ミニチュアのラーメン屋台を手作りしていました。その場にある材料で、イスなども手早く制作。「いっちょあがり!」

  • カラオケ屋さん

    外装は至ってシンプル、だけどしっかりと伝わるこのカラオケ屋さんの存在感!看板の描写が、建物全体のリアリティを高めている感じがします。

  • ライブハウスだ

    「外壁の落書きをはやく表現してみたいんです」「汚したい」と希望を教えてくれたライブハウス制作チーム。外壁表面には色画用紙を貼っていて、少しヤれた感じが出ているのがまたいい味を出しています。

  • 制作中のエネルギーがすごい

    中高生たちは、今月がちょうど学校祭シーズン。部活でも試合が増えているようで「さっき終わって、すぐ来たんだよ〜」と、ややお疲れ気味な声がちらほらとあったのですが…制作が始まると「やる時はやる!」楽しい気持ちが上回っていました。

  • 「並べてみよう!」

    ここまででできたみんなの制作物を、机の上に配置して見てみることに。建物が並ぶと、一気ににぎやかなまちの印象ができあがりつつあります。そこにみんなが作った人形をそっと立たせてみると…

  • 「何かが、起こりそう!」

    作っていたものが、ここではじめて"背景"として生き生きと機能しはじめて「路地裏が怪しい」「待ち合わせかな?」「ライブハウスの出待ちだ!」人間ドラマがまちのあちこちで起こり始めました。「こんなにリアルに見えるんだ!」という驚きの声も。

  • 次回も楽しみですね

    人×背景、人×人の切り取り方で、いくつでも場面が生まれていきそう。「この建物、もっとこうだったら…」など来週への意気込みも聞こえました。次回はさらに背景セットを作り込んでいこう!

市井の人々②

コンビニ、カフェ、居酒屋、
カラオケといった馴染み深い場所から、
駅や公園、神社まで、
身の回りのさまざまな要素が登場。
私たちが日常で目にする
風景そのものが再現されていきました。

みんなで作るまち並みは、
ただ建物があるだけではありません。
植物があり、看板や表札があり、
落書きやゴミもがあり…
日常の息遣いが感じられます。

プロセス

  • まちを完成させたい

    想像が止まらなくなるテーマのせいか、前回の制作の後に「ここをもっと作りたい」「仕上げはこうしたい」など、この1週間でいろいろとイメージを膨らませてきた人が多い様子。既にやりたいことがある人が多数。

  • 役立ちそうな素材

    この回までに、まちのリアリティを高めるアイテムをいろいろと集めておきました。「車すご」「遊びたい!」完成した街に早く設置して、人々と組み合わせて楽しみたいですね。

  • 「これが欲しかった!」

    まちを歩くと、あちこちの緑が目に入ってきます。街路樹や花壇の草花などを作りやすいよう、ジオラマ用のグリーンを用意。「うわ〜!歩道づくりしたい」「電柱作りたいな」新たな制作物のイメージも浮かんできました。

  • スペースを確保

    今回のラボの作品は特別に規模が大きい上、作りたいアイディアも次々に出てきて...トルネードの教室ほぼ全面を使った作品になっていました。そのため「制作スペースがない?!」それぞれでどうにか平らなところを見つけて、制作開始。

  • 「電柱!使いたい!」

    建物だけではなく「歩道を作る」というグループも登場。それぞれの建物をつなぐ大事な役割です。「電柱があるはず」と作り始めたところ、他のグループからも「こっちにも1本ください!」と声がかかるほどの人気ぶり。

  • 「やっと描ける…!」

    ライブハウスのチームは、壁の経年劣化等の雰囲気を作った上で、壁に貼ってあるポスターやグラフィティの制作に着手。大量のミニポスターも、得意な子たちがすごいスピードで作りあげていきました。

  • まちのリアリティ

    壁、電柱、標識や足元の雑草など、作れば作るほど何だかリアルになっていきます。まちの空気を表現するため、それぞれの記憶や印象を頼りに、グループ内であれこれ相談しながら進めていました。

  • ローソンの壁

    こちらはコンビニエンスストアの壁に、淡々と細い線を引き続けています。これを見て周りの人たちも「あ、確かにこんな白いレンガ調だったかも!」と思い出していました。それぞれの着眼点がおもしろい。

  • カフェの外装

    お店の窓辺に、ちょっとした花壇が。雰囲気ありますね!「次はカフェテーブルも作る!」と作りたいものがどんどん出てきて止まらない様子の中学生たちのグループ。もくもくと制作して自分たちの想像を形にしていきました。

  • 公園の設置も進む

    おっと、こちらは「神社と公園は近くがいいね」と、ふたつのグループが合体して、大きな区画を作ることになった様子。緑をふんだんに取り入れながら、遊具や運動エリアなど、敷地全体のイメージを相談して制作を進めていました。

  • 垂れ幕

    「大型スーパーには、よくこれがあります」と垂れ幕が登場!「思っていたより良い仕上がり」と出来栄えにニヤリ。何の資料も見ずに、記憶で作っていた点もすごい。

  • ガードレールも「街っぽい」

    それぞれの建物の外装が仕上がってきたところに、歩道の制作を担当していたグループの街路樹やガードレールを合体させてみたところ...「おー、すごい!」「あるある!」来週は道路や建物、そして人を配置して、それぞれストーリーを想像しながら写真を撮影していきます。

  • 次回は撮影da!

    早くもスマホで写真撮影を楽しむ人たちが多数。画角を工夫したり、照明効果なども加えると、さらにリアルな写真が撮れるのでは?! 乞うご期待!

市井の人々③

日常にありそうな場面をイメージしながら
人物を配置して、写真撮影。
さらにそれぞれの場面から想像することを
文章で自由に書き起こしていきました。

退屈そうに見える場面も、
特別な瞬間も、
すべてが大切な日常の一部です。
当たり前だと思っている
景色や瞬間にも、
実は多くの可能性が広がっています。

プロセス

  • 街の全体像

    この回はスタートからみんなの手仕事を並べ、まち並みを確認していきました。改めて見ると、この短時間でよく作ったなあ!というクオリティ。さすがトルネード・ラボです。室内に設置された舞台ですが、この中でできることは無限大。ぐるりと鑑賞しつつ、どう使おうかさらなる想像が膨らんでいきます。

  • 地下鉄の駅

    男子高校生がひとりで手塩をかけて作っていた地下鉄の駅、どうやら完成したようです。「す、すごい…」「よく作ったね!?」「雰囲気ある〜」何気ない日常の風景が再現されていて、みんな感心しきり。地下に降りていく階段まで、しっかり作られています。

  • こういったリアルさも

    「あるある〜」空き缶などのゴミが散乱するエリアも。これもまたリアルな現実。キッズやジュニアのこどもたちも、これらのラボの作品をみて「すっご〜!」「やばいぞ!うますぎ!」と、大興奮。たくさんの刺激を受けていました。

  • 人物を配置する

    前月に作っていた様々な「現代の人々」が、これらのまち並みに登場していきます。この人、どんなところにいそう?共同で制作したまち並みの中で、ぴったりなロケーションを探して歩きます。置きたい場所が決まったら、できるだけ自然な角度でグルーガンで固定。

  • その瞬間を"切り取る"

    そしてここからがこの回のメイン制作、一眼レフカメラを使って、スナップショット風の作品を撮影していきます。今回はカメラマンの目線になって、人々の様子を撮影していきます。ベストショットを残しましょう!

  • 人に焦点を当てる

    今回は、街の中にいる「人」が主役。写真の撮り方によって、楽しげに見えたり、寂しそうに感じられたり、賑やかな空気を作ったり。人を何人入れるか、どんな遠近感で撮るか、角度や向きはどうするか?様々な撮影ポイントを試しながら、自分が作りたい絵面を探していきました。

  • より伝わる撮り方は?

    俯瞰する鳥の目線で撮るのか、同じ人としての目線で撮るのか、テレビドラマのクレーンカメラのような自由度のある視点から撮るのか。切り取り方によって、写真の意味が変わってくることもあります。

  • 奥行きを使う

    主役にしっかりとピントを合わせ、手前の人々がわざとピンボケで入るような位置から撮影して、遠くからそっと覗いたような写真を撮っていた人がいました。被写界深度がコントロールできる一眼レフならでは。

  • 光源を生かす

    スポットライトで光を当てていたため、強調された「影」もポイントの一つ。ラボの子たちからも「おお!」「これはすごい」「うまい!」と声があがり、盛り上がりをみせていました。

  • ちょっとお借りします

    自分が作った「人々」も、他の人が作った「人々」もお借りして、さまざま人物が行き交う日常の場面を作っていたこちらの方。何気なく画面に入れ込んで、まるで映画のエキストラのように自然に配置していました。うまい!

  • スマホも一眼レフも

    最近のスマホはカメラがかなり高機能になってきていますね。自分のスマホで、すごく良い写真を撮っている人もたくさんいました。同じ角度から一眼レフで撮影してみることで、各カメラの違いが体験できたのも興味深かった様子。接写にするか、望遠めで撮るか、また露出の設定なども研究していました。

  • ベストショットをねらえ!

    みんなそれぞれのベストショットを狙い、あれこれ工夫を凝らしていました。ひとりでは手が足りないため、周りの人同士で照明のサポートをしたり、協力してセッティングを動かしたり。「これはどう?」「さっきのほうが良いかも」「もっとこうしてみたら?」より良い1枚を探っていました。

  • 物語を書く

    このプログラムでは、視覚的な表現だけでなく、文章による表現にも挑戦しました。それぞれが撮影した写真をもとに、想像したシーンを言葉で描写します。人物像については、すでに多くの人が設定を持っていたため、その設定をどう生かし、魅力的な文章に仕上げるかが工夫のポイントとなりました。

  • 「こういうの得意です」

    中には「めっちゃ楽しい」とスラスラと書き出し、あっという間に文字をびっしり書き起こした人がいました。コツは「自分を捨てて書くこと」とのこと。写真も複数枚撮影していて、なんと多作な!

  • 「これで伝わるかな?」

    少し悩んだ上、「これで大丈夫かなあ?」と不安げに見せに来る人も。短い文でも、画像と一緒に見ることで、十分に補い合うことができていました。思わず人物の人となりを想像してしまい、その世界観に引き込まれそうなおもしろさ。

  • 本にしよう!

    それぞれの視点から、実にさまざまなシーンと物語が生まれていきました。作者の個性も出ていて、見れば見るほどおもしろい。せっかくですので、みんなの作品を一冊の本にまとめて印刷しようと準備しています。お楽しみに!

さくひん

アートスクール・トルネード

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