
「みなさんに、私の家族を紹介します!」スライドに映るキッチンにいるのは、トルネードのスタッフ、みかさん。みんなに自分の家族の様子を紹介してくれました。ふたりの娘とパパの、合わせて4人で暮らしています。

パパとお姉ちゃんがそれぞれゆっくり好きなことをして過ごしていたり、ママの横で妹ちゃんが踊っていたり。いつもこんな感じ。下の子はダンスが大好きで、いつでもどこでも、つい踊ってしまう。なんだかにぎやかなおうちの様子が想像できますね。

よく見たら、みかさんの家族が過ごしているお部屋は「あのミニチュアセットだ!」ということは、「ミニチュアの家族だったの?!」そうそう、写真に撮ると本物みたいでおもしろい。今回はみんなも、自分の家族をミニチュアで作ってみませんか?「欲しい欲しい!」「作りたい!」遊びたくてたまらない様子。

さっそく、こどもたちから自分の家族の紹介がどんどん飛び出しました。「お母さんは洗濯してる」「お父さんはパソコンで仕事してる」「きょうだい5人なんだけど!?」「あばれんぼうな弟がいる」「じいじとばあばも一緒に住んでるよ」それぞれの話が一気に出てきて、これはおもしろそう!「うちはワンちゃんもいるよ!」

「粘土だ〜!」みんな大好きな粘土工作。今回は細かい造形に向いた石粉粘土を用意しました。滑らかで、乾燥後の強度も高いためトルネードではよく使う種類なのですが、小さなこどもたちにはちょっと硬めに感じる時もあります。乾燥しないように気をつけながら、しっかり練ったものを使います。

針金とスチロールチップを合体させた芯材のボディを使います。みんなの家族の背の高さはどのくらい?「わたしが一番小さい」「ぼくは中くらい」「お父さんは大きい」「妹はすごく小さい」それぞれの背丈に合わせて、針金をたたんだり伸ばしながらサイズ調整していきました。

針金の芯があると、いろんなポーズが作りやすい!人体の骨のような役割をしてくれます。そこに必要な量の粘土をつけて肉付けしたら、だんだん人っぽくなっていくかな?頭部は、粘土をコロコロと丸めたものを差し込んでいました。

粘土がツルツルしてて気持ちいい!感触を楽しみながら、こちらの子は家族全員のあたまの部分をさきに作っていました。これだけでなんだかキャラクター性があって「おもしろ〜」と爆笑!

手足などの細い部分に粘土で肉付けをしていくのは、少しコツがいりました。あらかじめ粘土をシート状にしたり、スティック状にしたり。作りやすくするため、こどもたち各自で工夫もしていきました。「たいへんだよ〜」「でもがんばるぞ」家族のために!

「お父さん以外、みんな同じ髪型」「うちで一番背が高いのは、お母さん」など、いろんなことをお話ししながらすごく楽しそうに作っていました。中には「5人兄弟で、猫2匹」なんて子も。ええっ、そ、それは大変だ!何かお手伝いしましょうか?

兄弟・姉妹で同じクラスに参加している子たちは、お互いに協力して家族全員分の姿を作っていました。が、中にはどちらもお母さんを作ってしまった!なんてハプニングも。「おれがお母さんを作りたかったのに…」と言いつつ、兄が譲って、お母さんをおばあちゃんにしていました。

こちらの子は、粘土の工作がすごく得意そう!?よくよく見ると、びっくり。指もちゃんと5本作っている!細部にまで、すごくこだわって作っていました。

家族それぞれ、いつもどんな感じで過ごしているのかな?ミニチュアのお部屋に連れて行って、「そうだそうだ!ソファーで座ってる」「いつも床で、おもちゃで遊んでる」おうちのセットに入れると、だんだん思い出してくる様子。ポーズもそれに合わせて作り込みます。

家族それぞれに特徴がありますが、中でも一番こだわりたい部分はやはり頭部のようです。溶かした粘土(どべ)を使って髪の毛感を表現したり、鼻、耳などの凸凹もていねいに作っていくと、一気にそれぞれの雰囲気が出てきました。お母さんづくりにすごく力が入っていた子は、最後に自分でも「えっ、似てるんだけど…」とびっくりして呟くほど。

お迎えにきたお父さん、お母さんたちも興味津々。「うわあ、これおもしろいですねえ!」「これ、僕かなと思いました」「家族全員作るの!?すごいね」「わかる!元気な弟っぽいわ」さすがにご家族みなさん、制作の途中でもどれが誰なのか伝わるようで、すごいですね。続きをお楽しみに!

この回は、各自で絵の具を持参した時点で「今日は色塗りだ!」と楽しみにしてる子がたくさんいた様子。中には、絵の具を初めて使うという小さな子もいて、わくわく!です。

"自分の色"ってなんだと思う?と聞いてみると「手とか顔!」「髪の毛」「肌の色」そうそう、自分はいろんな色をしているよね。じゃあ、肌の色ってどんな色でできるかな?絵の具を混ぜて、作ってみよう!

さっそく、絵の具で色の実験のはじまりです。 ”はだいろ”のラベルがついた絵の具を持っている子もいるけど、自分の肌の色とはすごくちがう。「白はいるでしょ」「赤かなあ?」「茶色もいるんじゃない?」「ちょっと日焼けしたから、黒も入れよう」

それぞれ皮膚の色はちがいますから、答えはひとつではありません。「”はだいろ”はできたけど、なんか納得いかない。」いろんな肌色を作り、「こうかな?」「もっと黄色かな」など実験を重ねていくうちに、自分の肌に近い色ができていきました。

色づくりには、その都度新鮮な驚きがある様子。「黄色を入れて、次は赤で...」順調に肌の色に近づいてきたかな、と思ったら「まちがって黒を入れちゃった!」ほんの少し色を混ぜるだけで、パレットの色はみるみる変わって「わー!」もはや肌の色とは大ちがい。「でもなんかきれいな色になった!」ニコニコ楽しんでいます。

こちらも「もう少し、日焼けした色にしないと」ということで黒を入れてみたところ「入れすぎた!」少しだけ入れたつもりが、「黒って強いんだよねえ〜」「それ、やったことあるある」などの声。「赤とかオレンジを入れるといいんだよ。あと白」近くの子供同士で自然と、色についての話をしながら、研究をすすめていました。

こちらの子は、「これかな?」と思う色を混ぜてできたら、自分の体に塗って「もう少し白いかなあ…」と調整しています。パレットの上の色を見るだけでも、なんだかリアル!

少しのちがいにもこだわる子は、何度も色を加えては混ぜ、また色を加えて混ぜ...何度も何度も繰り返して、色味を微調整していました。最終的に、こんなにそっくりに!

「お父さんは一番日焼けしてる」「お母さんは白い」など、家族の皮膚の色のちがいまで、おうちでしっかり観察してきた子もいました。それぞれに合わせて調整した色で、粘土の像のお肌をぬりぬり…

「すっぽんぽんだ!」と笑うこどもたち。肌の色がつくと、ぐっと人間らしい存在感が増していきますね。小さなこどもサイズから、大きなお父さんサイズまで並ぶと、すごくかわいい。「髪の毛も塗りたい」とそれぞれのペースで次々に制作を進めていきました。

髪の毛にまで、それぞれの特徴がある様子。「黒というより、茶色かな」「こげ茶」「ちょっと白っぽい」「お父さんは少し白い毛がある」「お母さんは金髪が混じってる」など、細かいところまでこどもたちはよく見ていますね。

「こんな感じだよ」というイメージに合わせて、色を重ねたり、混ぜたりしていきました。道具もそれぞれの感じに合わせて、筆だけではなく、歯ブラシなども使いながら選んで使い分けていました。

このプログラム、大家族の子は作る数が多くて、なかなか大変です。そんな中「頭ぐるぐる〜!」と楽しそうな声。見ると、髪の毛を塗るためにパレット上の絵の具にあたまをつけて、クルクルッ。ヘッドスピンのような楽しげな塗り方に「ダンスじゃん!?」とみんな大笑い。

こちらは姉妹で協力して家族を作っています。腕や髪の毛に、明るい色が丁寧に塗られていて、なんとも楽しげなファミリー像に!きっとにぎやかなご家族なんでしょう。

おでかけ前のお母さん、元気な弟、ゆったりリラックス中のお父さん。ポーズに合わせて、それぞれの表情まで気持ちを込めて描きこんでいました。なんだか感情まで伝わってきそうですよ。

みんなの家族の仕上げの回。ひとりずつの特徴、ふだんの様子はきっとさまざまです。どんなイメージにも合わせた制作ができるよう、たくさんの素材を用意しました。

粘土に色を混ぜてコネコネ。「赤と青で紫だよね!」「これを混ぜたらどうなるかな?」家族がよく着ている服を思い出しながら色づくり。前回のパレットの上での色作りとは、また少し違う感覚です。

「いつもピアスをつけてる」「ネックレスをしてたよ」お母さんのお気に入りのアイテムに注目する子は、すごく繊細な制作をしていました。粘土やひもなど、ぴったりな素材を探しては「これ使える!」と楽しそう。

「パパはストライプの服なんだ!」「ママは全身真っ黒だよ」「ねこのTシャツがお気に入りなの」家族の服装を一生懸命思い出しながら、制作しました。手に粘土がくっついて大変でしたが、軍手をはいたり、粘土べらを使ってひと工夫。

粘土でしっかり靴の形を作っていた子は「これは塗るだけで良さそう!」と、ペイントで仕上げ。作品の状態に合わせて、素材や画材をどうすると良いか各自で考えて制作を進めました。

「弟はいつも絵本を読んでる」「お母さんも本読むぞ!」「パパはパソコンかな」家族それぞれの日常の様子に合わせて、必要な物を作っていきました。細かい制作が、楽しそう。

「お母さんはいつも料理してるから…冷蔵庫がないと!」という子も。なんと冷蔵庫本体を手作りです。ちゃんと中に物が入る!

「弟は絵本を見てて、私とお母さんはキッチンにいるの!」「私は踏み台が必要だな」おうちのセットに家族を置いてみると、だんだんおうちにいる気分になっていくようです。日常の記憶が、どんどん溢れ出てくる!

寝ているお兄ちゃんに本を待たせてみると「あ!これ、うちのいつもの風景だ!」こんな感じで、ちょっとおもしろい本の読み方をしているらしい。実際に見たことはなくても、こんな感じなんだろうな〜と見る側も想像が膨らみます。

「お父さんがいつも持ってるアイテム…あ、そうだ!あれだ!」と作ってくれたのは、大きな赤いギター。なんだか突然、音まで聞こえてきそうな雰囲気に。音楽好きなお父さんなんですね。

「うちではお父さんが料理を作ってくれるよ」という子もいました。すてき!実際にお母さんに見せてみると「本当にそう!こんな風景です。すごいね!」とのこと。

こどもたちの素直な目線の家族像。制作の終わりにみんなの作品を撮影させてもらうと、話し声や笑い声、日常に流れる時間までが見えてくるようでした。

アートラボの中高生がたまたま別プログラムで制作していたミニチュアの公園を、教室の中で見つけて「すご〜い!」とおでかけし始めるこどもたちも。「遊びに行きたい!」という声が続出で、人気スポットに。「お母さんも滑り台」「追いかけっこしよ!」「まだ帰りたくない…」微笑ましい光景でした。