2025.6 へプチ!

へプチ!①

いろいろな道具が使えるようになると
制作の自由度が広がります。
刃物もそのひとつ。
取り扱いに注意が必要な道具ですが
正しく使えば、危険ではありません。

このプログラムでは
ダンボールカッターやのこぎりなど
便利な道具の、安全な扱い方を学び
自分自身で「物を切る」感覚を
じっくりと体験していきます。

プロセス

  • 工作の道具

    制作にはいろんな道具を使います。毎回、新しい道具を紹介するたび「なんだこれ!?」「使ってみたい!」などみんな好奇心でいっぱい。中には扱いのコツがいるものや、使い方によっては危険なものもありますが、トルネードはキッズのこどもたちにも、いろんな道具を安全に使いこなせるようになってほしいと思っています。

  • "免許"をとろう!

    危険なものを扱う際には、大人でも、運転免許をはじめとするいろんな「免許」があります。そこでキッズのみんなも、道具を安全に使うための知識や技術をしっかりと学んで、免許証をもらおう!と提案したとたん、みんなの目がキラキラ!「ほんとにもらえるの?」「やってみたい!」

  • ダンボールカッター

    この回はまず、ダンボールカッターから挑戦です。のこぎりよりも小ぶりで重たくもないので、一見こどもたちに扱いやすく見えますが...実は刃先が鋭利で、扱いによっては怪我をしやすい道具のひとつ。軽くて持ちやすい分、注意しなければいけないポイントもたくさんあります。

  • 安全講習会

    はじめに、基本的な扱いを学ぶための"あんぜんこうしゅう"を受けていきます。「安全に使う」とはどんなところがポイントなのか、怪我をするのはどんな時かなど、具体的な話を聞きました。みんなドキドキした様子で、熱心に話を聞いていました。「ちゃんとできるかなあ?」

  • 道具を運ぶ時

    自分が怪我をしないこと、そして周りにも怪我をさせないことを確認して、二人一組になりさっそく体験へ。まずは、刃物を運ぶ際は「御代理様とお雛様」の持ち方で。使っている間は「かもしれない」の予測が大事です。たしかに、自転車や車を運転する時と似ていますね。

  • 道具を使う時

    刃物を扱う際は、実は切りたいものの「置き方」と「押さえ方」がとても大切です。さらに切るものに真っ直ぐに向き合うこと、腕に力が入りすぎてないことなど、姿勢や体の使い方を確認。いざ、まっすぐに線を切ることができるかな?「免許もらいたい!」と、どの子も真剣に取り組んでいました。

  • 使い終わった時は

    実は使用後の道具の扱いも、ヒヤリハットポイント。そのまま道具を放置しておくと、自分にも他の人にもとても危険!「どうしたらいいかな?」と聞いてみると「あった場所に戻す!!」うん、うん、それが安全だねという意見が多くあり、みんなきちんと「片付けまで」の意識ができていました。

  • ここでブレイクタイム

    ここまでで基本の扱いをマスターできたので、みんなそろって無事"仮免OK"。それぞれ緊張感いっぱいでがんばっていた分、直線を切れた時点で手応えや自信が大きい様子です。そこでちょっと一息、休憩を兼ねて「おもしろい形づくり」のゲームを実施しました。

  • どんな形になるのかな?

    いくつかの○△□のパーツを手に持ち、いまカットしたばかりの白い板の上に落としてみました。形どうしが重なっているところもありますが、「そのまま、そのまま!」これを鉛筆でなぞってみると…

  • へんな形!いいね!

    誰一人として同じ形はない、不思議な形ができあがりました。偶然できた形を見せ合いながら、「へんな形!」「おもしろい!」「動物っぽいね」などここでもひと盛り上がり。さあ、今度はこれをダンボールカッターで切っていきますよ。「ええ!」「できるかな」

  • 直線、曲線、へんな角度

    「曲がってるところって、どう切るの?」「これはむずかしそうだ!」先ほどのシンプルな直線とはちがって、こどもたちにとって大きなチャレンジになりそうです。コツは、「自分は動かず、切られるものを動かすこと」再度二人一組になって、体験していきました。

  • なんだろう!?

    カットされたものを改めて見ると、形の特徴がより強調されて興味深い。「おもしろい形ができた!」「妖精?」「骨」「ペンギン」次々にできる変てこりんな形に、キッズのみんなの想像が止まらない。次回はこれを使って、工作の続きをしていきますよ。

  • 免許授与式

    片付けまでしっかり終わらせて、最後はみんなに免許を発行。ひとりずつ名前を呼び上げて「おめでとうございます」「ありがとうございます!!」ニコニコ嬉しそうな顔、もらえてホッとした顔など、みんないい顔で体験を終えました。それぞれの名前と写真入りで、ちょっと大人に近づいた気分!

へプチ!②

のこぎりの刃が、木材の表面を削り、
「木が少しずつ切れていく」という
手応えを確かめながら、
一定のリズムで、刃を上下に動かす。

スイスイと切れる感覚を
自分の体で感じられたら、
「こういうことか!」と
みんなスッキリした顔になっていきます。

切った素材を組み合わせて
楽しい作品に仕上げていこう!

プロセス

  • 刃物を使おう

    この回も前回に引き続き、刃物の扱いを体験していきます。今回はなんと、のこぎり。段ボールカッターと比べるとこの通り、刃も柄も「大きい!」「でか!」「ひええ〜」なんだか大きいだけで、みんな危険な道具に見えてしまうようです。でも扱いのポイントをしっかり押さえていけば、大丈夫!

  • 安全に使うには?

    「刃物を使う時のきまりを覚えていますか?」「はい!」先週それぞれにお伝えした「やってはいけないこと」をいくつか教えてくれました。持ち運び方や片付け方、自分にも周りの人にも気を付けることなど、そうそう、刃物のサイズが変わっても、基本は同じです。

  • 「大きい!」「こわ!」

    でもやっぱり、こどもたちにとって大きくて少し重みもあるのこぎりは、みんな最初ドキドキする様子。それぞれのクラスに緊張感がありました。「気をつけないと」と声をかけ合いながら、2〜3人のグループに分かれて、自分たちの道具を運びました。

  • セッティングが大事

    危険そうな刃の部分に注意がいきがちですが、実はとても大事なのが、道具を使う場所のセッティングや姿勢。まずは切るものがグラグラしたり傾かないように、しっかりと安定した場所をつくっていきます。前回、同じような準備を経験しているので、ここはこどもたちの勘どころも良く、とてもスムーズ。

  • 最初が大事

    前回のスチロールボードは、はじめに軽く刃物を当てて動かすだけで刃がすーっと食い込みましたが、今回切るのは木の板です。切りたい部分に軽く刃を当てて動かしながら、少しずつ溝をつけていく必要があります。「ガリガリッ」と激しく動かすと、刃があちこちにブレてしまって、うまくいかないよ!

  • 姿勢が大事!

    はじめは細心の注意でそーっと切り込みを入れていきます。刃の道ができてきたら、前後に大きく動かしながら切り進めていきます。刃が全部入るくらいの切り込みができれば、横にブレることが少なくなるので、一気に安定していきます。まっすぐ、まっすぐ…

  • のこぎりの音

    最初はたまに「ガリっ」という強い音が聞こえていましたが、慣れていくにつれて、だんだんと音が軽く静かになっていきました。そして切る人の姿勢が定まると、刃の動きも安定して、軽い力でスイスイ切れるようになります。姿勢や腕の動かし方に気をつけながら取り組んでいきました。

  • 押さえ役の活躍

    のこぎりの刃が引っかかると板が持ち上がってバタついたり、体が斜めになると刃も板も斜めになっていく...大人であれば、押さえる/切るの両方を自分ひとりで同時にできるものですが、キッズの子たちはまだまだ体が小さくて難しい。2〜3人のグループになって、押さえ役を交代しながら進めました。

  • のこぎり免許ゲット!

    切る人、押さえる人、それぞれ真剣な様子で協力して取り組んで、無事木を切り終えることができました。全員終了したら、今週もまた、免許証をゲット!「やったー!」「見て見て!」「免許2枚目だ!」できるようになった手応えと、免許をもらえた満足感で、みんなすごくうれしそう。

  • 箱づくり

    そしてこの後は、それぞれ自分で切った木材を、箱の形に組み立てていきます。木をまっすぐに切るのは大人でも難しいもの。箱に組み立てられるパーツがどのくらいできるかな?と思っていましたが、終わってみるとやすりがけも必要ないくらい、きれいな切り口の素材がたくさんできました。これには驚きです!

  • ピタッっとつけたい

    箱づくりのコツは、それぞれの角をきれいな直角にすること。合わせる位置や角度などをしっかり確認できるよう、直角ガイドを使って組み立てていきました。そして木工用ボンドの接着は、量が多すぎても少なすぎてもうまくいきません。ピタッとつけられるように、ボンドの量を加減してみよう。

  • 「かお」であそぼう!

    箱の組み立てができたら、最後はさらに楽しい遊びも待っていました。これ、何に見えますか?「かお!」「へんなかお!」そうそう、ひとつひとつは意味が違う別の素材なのに、なぜか人や動物の顔に見えてしまう。これを「パレイドリア現象」っていうらしい。「おもしろーい!」

  • 糸をおとして

    ボンドを溶いた水に紐を浸して、上の上に落としてみると...どんな形ができたかな?両手で落としてみたり、椅子に登ってうーんと高くから落としてみたり。「ん?」「んん?」

  • 偶然の顔へ

    紙を回転させたりしながら、「お?」「あれ?」「ひょっとしてこれ...」おやおや?何か見えてきた!?「メガネに見える!」「ネズミかな?」さらに丸いシールで目や口をつけてみると、「顔だ!顔だ!」周りの子たちも集まってきて、たしかに顔のように見えました。

  • どんな気持ち?

    それぞれできた顔を見比べたり、自分の作ったかおを改めて見直してみると、ただの線や丸の集まりに、だんだん感情があるように思えてきました。ちょっとした線の動きや目の位置などのバランスで、ちがう感情が表れてくるからおもしろい。クレヨンで描き足すと、さらに表情が豊かになったね。

  • いろんなあたらしい顔!

    偶然できたみんなの顔を貼ってみると、すっごくおもしろい!それぞれの顔について、どんな気持ちなのかな?と聞いてみると、「これは眠そう」「もしかしてルンルンしてる?」といろんな声があがりました。次回はさらに、いろんな「かお」をテーマにした制作を体験していきます。お楽しみに!

へプチ!③

これとそれを組み合わせて、
あっちとこっちも付け足して…

思いもよらない表現に
子どもたちが大爆笑!
お互いの顔を見せ合って、
さらにみんなで大笑い。

使える道具が増えると、
作れるものが増えていく。
それぞれの思いつきや発想が
形になっていきました。

プロセス

  • いろんな顔

    古今東西、世界ではいろんな「顔」が作られてきました。子どもたちが見たことのある顔もあれば、「何これ?!」とびっくりする顔も。おもしろい顔、笑える顔、ちょっと気味悪い顔や、悲しい顔。言葉を発していなくても、その表情を見るだけで、いろんな感情が伝わってきます。

  • なんでも生き物になる

    もともと顔ではなかったものが、急に生き物のように感じられることもあります。例えばトルネードでも、ペーパータオルのボックスに「目」をつけてみたら、子どもたちのお気に入りになってくれたことが。ボックスが見当たらない時は「あれ、あの子はどこいったの?」なんて、すっかり生き物のような存在になっていました。

  • ティッシュマン登場!

    「はろ〜!」とやって来た、赤い顔。「なんだこの人!」「ははは!」オニじゃないよ、ティッシュマンだよ!よく見ると、口からティッシュが舌みたいにビヨーンと飛び出てる。「これを作るんだな!?」「はくしょん!」「へプチ!」とクシャミが出た時は、ティッシュマンの出番です。

  • 顔のペイント

    どんな顔にしようかな?まずは前にダンボールカッターで切ったスチレンボードに、色を塗っていこう。色数の豊富なアクリルカラーの中から、自分の好みの色を選んでペイントの準備です。

  • ローラー大好き!

    均一に塗れるようにに、ここではローラーを使いました。コロコロ転がる感触も、きれいに色がついていくのも「楽しい!」「ローラー大好き!」乾いた時に反らないように、裏表両方塗っておくといいですよ。

  • アーティストたちの顔作品

    ピカソやアルチンボルド、クレーの他にも、いろんなアーティストたちが様々な方法で顔を表現しています。こちらはオーストリアのラウル・ハウスマンの作品。「目が”顔”だ!」目の部分に誰かの顔写真がふたつあり「顔の中に顔!」「でも顔に見えるね」とこどもたちも興味津々。パピエ・コレという、紙を切り貼りする技法です。

  • パピエ・コレ

    形・色・柄など、いろいろな紙の素材をテーブルに並べて、自分の顔に使ってみたいパーツを選んでいきました。 「これにする!」「わたしはこれ」 かわいい模様や、角度によって見え方が変わる線、グラデーションや、金銀に光る紙。興味を持った物にどんどん手を伸ばして選んでいきました。

  • ボードに置いてみよう

    色を塗ったボードに、選んだ素材を置いてみると…「見てこれ!へんな顔」とまるで福笑いのように大笑い。「くしゃみする時、こんな顔かも?!」と顔研究。移動したり、角度を変えたり、別の素材と組み合わせたりしながら、それぞれの顔を作っていきました。

  • こんな顔!

    「この顔がいい!」とお気に入りの顔ができてきたら、パーツの位置を決めて、ピタッと接着。「これとこれを重ねたいから、下の紙から貼っていこう」「ティッシュはここから出したい」など、それぞれ計画的に進めていました。

  • 口に穴をあける

    ティッシュを引き出すための大事な口の部分だけは、どうしても穴あけが必要です。でも先日取得したダンボールカッターの免許がありますから、それぞれ道具を借りて、自分たちの顔作品の口の部分の穴あけに挑戦していきました。

  • 「見て見て!」

    穴が空いたら、ついお面のように顔に当てたくなる。どのクラスでも、それぞれの顔が実にユニークで、思わず笑ってしまうような作品も。楽しすぎてお互い見せ合いっこしながら、見せる方も見せられる方も、テンションが上がっていました。

  • ティッシュ箱を取り付ける

    前回木を切って作った箱は、ティッシュマンの顔の裏に、ティッシュ箱を納めるための部分として使います。スムーズにティッシュが引き出せるかどうか、位置をしっかり確認して接着しました。さらに、ティッシュ箱を押さえるためのゴムをつけたり、壁にかけるための金具を取り付けたり。細々としたひと仕事をして仕上げました。

  • ティッシュマン!

    「できた!」と、またまた顔に当てて、ティッシュマンに変身。作者の顔は隠れて見えませんが、作品の裏で満面の笑み。

  • ティッシュ1枚くださいな

    試しに何人かにお声掛けをして、日常でよくありそうな「ちょっと、そこのティッシュ1枚取って」のシチュエーションを試してみると…くすくす(やっぱりなぜか笑ってしまう)

さくひん

アートスクール・トルネード

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