プロジェクターでぼくはくまの物語を紹介しました。あおい湖に「えー、絵の具なの?」最後に茶色になったくまには「よかったねー!」などみんなしっかりと物語に入り込んでいる反応が。
キッズのこどもたちには大画面、B2サイズの水彩紙の地塗り制作からスタート。空をイメージして好みの青を作っていきました。複数の色を混ぜて、絵の具は多めでたっぷりと。
絵の具を大きな筆で塗り広げ、水彩紙全体を空の色に。「曇ってる」「夕焼けの色!」「雨がふってるの」などそれぞれの画面ができました。塗り広げると、絵の具の色の印象は変わるようです。
まだ寒い冬山の景色を描きます。紙をビリビリやぶいてできあがった形を画面に起き、白い絵の具をポンポンとスタンピングしていくと、遠くの山のような、近くの山のような景色が広がりました。
雲、遠くの鳥、雪山、ほらあななど、白い世界にありそうないろいろなものを描き足しました。しーんと静まり返った雪景色も、だんだんとにぎやかになりはじめました。
この回はくまくんがたどった旅の通りに制作を進めるため、どんなお話だったかをもう一度みんなで読み直しました。「青い湖に入って、黄色いお花畑でころがって…」最後は茶色になるぞ!
青と黄色を混ぜると、本当に緑になるかどうか?と半信半疑なこどもたち。まずは青いクレヨンを手に大きな画面を勢いよく塗り始めました。「強すぎず、弱すぎず」の力加減が大事ですよ。
青を塗り終えた子から黄色に持ち替えて、画面の上に塗り重ねていくと…「緑になった!」「ならないよ?」塗り重ねの量や混ざり方によって緑に見えたり見えなかったり。色を調整していきました。
緑になった画面に、さらに赤を重ねて塗りました。同じ青、黄、赤の三原色を使っても、できあがる茶色は人それぞれなのがおもしろい!
茶色くなった紙をくまの形に切り抜き、目鼻口も描きこみました。笑ってるくま、強そうなくま、かわいらしいくまなどいろんなキャラクターのくまが登場。切れ端で小さなくまもたくさんできた!
使う筆が変わると、ストロークも変わる。大きさのちがう筆であれこれ描き心地をたしかめるように、腕の動かし方や穂先の状態を変えながら線を描いてみました。
絵の具(三原色+白)でみどりをつくりました。いいみどりができたら絵に草をちょんちょんと生やしてみて、絵の具がなくなったらまたちがう緑でチャレンジして。冬景色に、だんだんと原っぱが!
もっともっと、みどりの原っぱを広げていこう。まだ雪がある中にポツポツと生えてきた草、すっかり雪がとけて遠くの山まで原っぱになった様子など、描き込む密度で春の度合いがちがって見えておもしろい。
「雪がとけて川がながれてきた」木の枝が生えたり、虫もとびまわり、原っぱに花畑が広がったり。「やりたいことがある」「いいことを思いついた」といろんな工夫をしていました。
絵の季節がすっかり春めいてきたところで、自分のつくったくまたちを貼って完成!道を作ったりくまのあしあともあったりして、物語を感じる仕上がりになりました。