2021.3 おめざめですか

おめざめですか①

春がくるのが待ち遠しい北海道の3月。
からだを丸めて眠っていたくまたちも、
そろそろお目覚めでしょうか?

この月は出口先生描き下ろしの
新作絵本「ぼくはくま」をもとに
絵の具やクレヨンを使いながら
冬の山のけしきを描いていきました。

プロセス

  • おはなしを見る

    プロジェクターでぼくはくまの物語を紹介しました。あおい湖に「えー、絵の具なの?」最後に茶色になったくまには「よかったねー!」などみんなしっかりと物語に入り込んでいる反応が。

  • 青い絵の具を作る

    キッズのこどもたちには大画面、B2サイズの水彩紙の地塗り制作からスタート。空をイメージして好みの青を作っていきました。複数の色を混ぜて、絵の具は多めでたっぷりと。

  • 画用紙を青く塗る

    絵の具を大きな筆で塗り広げ、水彩紙全体を空の色に。「曇ってる」「夕焼けの色!」「雨がふってるの」などそれぞれの画面ができました。塗り広げると、絵の具の色の印象は変わるようです。

  • 白い絵の具で山を描く

    まだ寒い冬山の景色を描きます。紙をビリビリやぶいてできあがった形を画面に起き、白い絵の具をポンポンとスタンピングしていくと、遠くの山のような、近くの山のような景色が広がりました。

  • 白い世界のものを描く

    雲、遠くの鳥、雪山、ほらあななど、白い世界にありそうないろいろなものを描き足しました。しーんと静まり返った雪景色も、だんだんとにぎやかになりはじめました。

さくひん

おめざめですか②

青いみずうみであそんで、
黄色いお花ばたけでころがって、
赤い実を食べたら…
「茶色いくまになった!」
「ほんとにできた!」

三原色のクレヨンを使った混色体験で
それぞれの「くま」を完成させました。

プロセス

  • くまの絵本をもう一度

    この回はくまくんがたどった旅の通りに制作を進めるため、どんなお話だったかをもう一度みんなで読み直しました。「青い湖に入って、黄色いお花畑でころがって…」最後は茶色になるぞ!

  • クレヨンで青をぬる

    青と黄色を混ぜると、本当に緑になるかどうか?と半信半疑なこどもたち。まずは青いクレヨンを手に大きな画面を勢いよく塗り始めました。「強すぎず、弱すぎず」の力加減が大事ですよ。

  • 黄色を塗り重ねる

    青を塗り終えた子から黄色に持ち替えて、画面の上に塗り重ねていくと…「緑になった!」「ならないよ?」塗り重ねの量や混ざり方によって緑に見えたり見えなかったり。色を調整していきました。

  • 赤を塗り重ねる

    緑になった画面に、さらに赤を重ねて塗りました。同じ青、黄、赤の三原色を使っても、できあがる茶色は人それぞれなのがおもしろい!

  • くまの形に仕上げる

    茶色くなった紙をくまの形に切り抜き、目鼻口も描きこみました。笑ってるくま、強そうなくま、かわいらしいくまなどいろんなキャラクターのくまが登場。切れ端で小さなくまもたくさんできた!

さくひん

おめざめですか③

あたたかくなり雪がとけると
緑が芽生え、花も咲き、
虫も飛び始め...みんなおめざめの季節です。

絵の具の混色やスタンピングなどを交えて
それぞれの大きな画面に春の景色を描きました。
さいごにくまを貼ったら「完成!」

プロセス

  • 筆のストロークをためす

    使う筆が変わると、ストロークも変わる。大きさのちがう筆であれこれ描き心地をたしかめるように、腕の動かし方や穂先の状態を変えながら線を描いてみました。

  • いろんなみどりをつくる

    絵の具(三原色+白)でみどりをつくりました。いいみどりができたら絵に草をちょんちょんと生やしてみて、絵の具がなくなったらまたちがう緑でチャレンジして。冬景色に、だんだんと原っぱが!

  • 原っぱをひろげる

    もっともっと、みどりの原っぱを広げていこう。まだ雪がある中にポツポツと生えてきた草、すっかり雪がとけて遠くの山まで原っぱになった様子など、描き込む密度で春の度合いがちがって見えておもしろい。

  • 春がきた!

    「雪がとけて川がながれてきた」木の枝が生えたり、虫もとびまわり、原っぱに花畑が広がったり。「やりたいことがある」「いいことを思いついた」といろんな工夫をしていました。

  • くまを貼る

    絵の季節がすっかり春めいてきたところで、自分のつくったくまたちを貼って完成!道を作ったりくまのあしあともあったりして、物語を感じる仕上がりになりました。

さくひん