鉛筆をどう使うか?頭を柔らかくするため、いくつかの鉛筆での描き方を実施しました。まずは、ハッチング(線の重ね)でトーンを表現して球を描きました。
次に、鉛筆の紙やすりで鉛筆の粉を作り、その粉を使って描きました。鉛筆で塗るよりもきめ細やかな質感になります。
最後に、一度鉛筆で濃すぎるくらいの黒をしっかり載せてから、練り消しゴムで色を抜いて調整してみました。
今回のモチーフは「植木鉢」と「白い布」。それぞれ重さも質感も異なるものです。鉛筆を使って描く際に、それぞれの感じをどう表現しよう?
鉛筆の使い方を工夫しながらみんなそれぞれデッサンを進めました。工夫すればするほど質感が出てくるのが面白いので、約1時間の制作でしたが書き込みのスピードが速かった!
画材用の木炭は、ヤナギやクワ、カバなどの小枝を炭化させたもの。木炭の中心にある硬いスス部分を取り去る「芯抜き」を行いました。手はススでまっくろに。
目の荒い木炭専用の紙に黒い炭の濃淡で描いていきます。さっそく使い心地を試してみました。さらっと塗ってみたあと、その面を触ると木炭の粉はさらっと落ちてしまいます。
木炭の粉をつけたり取ったり、コントロールするために、ガーゼや食パンも使います。ふんわりこすったり、パンの柔らかい部分を消しゴムのように使ったり。
木炭を使った自画像制作に挑戦しました。まずは淡いグレーになるように、画面全体に木炭の粉をたっぷり載せていきます。
はっきりくっきり書かず、大きな塊として自分を観察し、明暗をつけていくと、ぼんやりした中に自分の姿が見えてきました。
前回までの作品を自分でチェック。大きな修正がないかを確認したら、トーンの幅をつけていきます。
自分の絵の中で、最も暗い部分を設定して木炭をのせます。明るい雰囲気にしたい時はグレーに、重厚な雰囲気にしたい時は真っ黒にするなどイメージに合わせて調整しました。
設定した暗いトーンに合わせて、他の部分の明るさを調整していきました。少しずつ自分の姿がはっきりしていきます。
ここでもはっきりと線で区切って描かず、明暗の差を使って目、鼻、口(マスク)などの細部を表現するよう意識ししました。
全体感が見えてきました。明るいところにはパンをつぶして練りゴムのようにしてハイライトを入れたり、ふんわりと光があたる感じなどを表現。
背景のトーンを、人物より少し暗めに設定するか、明るくするかで印象ががらりと変わります。自分の肖像に合わせて調整して完成です。