2020.12 ツリー

ツリー①

針葉樹をモチーフに
ビジュアル表現の実験に取り組みました。

観察して、考えて、分解してみる。
角度を変え、色を混ぜ、線を試してみる。
組み合わせたり足したり引いたりしながら
それぞれが「木」の可能性を探っていくと
新しい表現がどんどん生まれていきました。

プロセス

  • 木の表現

    いろんな作家、いろんな技法の木の書き方をラボのみんなに紹介。ちょうどクリスマスの時期で、クリスマス仕様になったツリーのサンプルも。様々なツリーのイメージを膨らませます。

  • 下地を塗る

    絵を描く素材となる布に、ジェッソという白い下地用アクリル絵の具を塗っておきます。表面にのりが効いたようにパリッとして、絵も描きやすくなります。

  • 木の要素

    太い枝から細い枝が伸び、枝分かれした先に葉っぱがつく。小さな葉っぱもあれば丸っこい葉っぱもあるし、針葉樹は線のように葉が細長い...形、色、数、向きなどいろいろな要素に分けて考えると、一言で「木」といっても様々な広がりがありそうなことがわかります。

  • 木の表現を考える

    好きな画材で木の絵を描いていきました。線、形、色、面、点、数、濃淡など、様々な表現で木を描いてアイディアを出し合ってみたところ...「いつまでも描ける」「おもしろい！」要素を組み合わせたり置き換えたりして表現を展開させていきました。

  • 木に見える？

    「これも木に見える？」「これでもいける？」他の人にイメージが伝わるかどうか、どこまで崩しても大丈夫なのかを検証するのも面白かったですね。木はこういうものだ、という思い込みを捨ててみると、表現の幅がものすごく広がっていきました。

  • アイデアを増やしていく

    ひとつのアイディアを粘り強く掘り下げていく人もいれば、次々に新しい切り口でアイディアを出していく人もいて、お互いの作品を見るのもとてもおもしろい制作でした。「おお、かっこいい」「その手があったか！」などの発見もたくさん。

  • アイデアを選ぶ

    次回からタペストリーの制作がはじまります。どのアイデアで進めていくか、それぞれのイメージを絞り込んで制作方法を検討しました。

さくひん

ツリー②

壁にかけるだけで
クリスマスの雰囲気を演出できるような
タペストリーづくりに挑戦しました。

小さなアイディアスケッチをもとに
線の太さや密度を調整しながら
大きな画面に展開。
それぞれどんな画材や技法を使っていくのか
検討を進めました。

プロセス

  • 小さなものを大きくする

    同じ絵でも、ハガキサイズの小さな画像と、自分の背丈ほどある大きな画面でみるのとでは、印象が違ってくることがあります。間延びして見えたりバランスが崩れて感じたりすることもあるため、本制作用のサイズ感でしっかり検討していくことが大切です。

  • ラフスケッチをする

    そこで本制作に入る前、実物大の大きな画面にスケッチをし直しました。小さいアイデアスケッチでは見えてこなかったところまで、描く内容を検討します。それぞれ描きたいイメージが膨らんで、ますます熱気が高まりました。

  • 制作技法を試す

    今回の制作では、それぞれ描く技法は自由です。ペンで細かく描く、絵の具でにじませながら描く、スタンプを重ねて仕上げるなど、それぞれ作りたいイメージにはどんな技法が良いでしょう？

  • 下絵を描く

    制作方法やイメージが固まったら、いよいよタペストリーの生地に制作スタート！下絵を描き、遠目でバランスを確認しながら進めました。

  • 木のベースを描く

    絵の具やペンなど、それぞれの選んだ画材で描き始めました。「できるだけムラなく塗りたい」「きれいなグラデーションをつけたい」「細かいもようが欲しい」など、それぞれスムーズな滑り出し。ラボは制作経験の多い人が多いので、テキパキと手際よく進みました。

  • 描き込みを進める

    細かな描き込みが好きな人は、枝や葉のひとつひとつまでていねいに描写。ものすごい手数の多さで描き込みをしていました。またポスカの持参をしたり、オリジナルのスタンプを自作している人も。なかなか集中力が途切れず、楽しい時間が続きました。

  • 完成予定を立てる

    画面が大きなこともあり、制作は次週へ続きます。改めて完成までのイメージを膨らませ、フィニッシュの手順を考えた上で終了しました。仕上がりが楽しみですね！

ツリー③

それぞれデザインしたツリーの絵の
描き込みをすすめていきました。
「もっと描きたい」「時間がたりない！」
布の上下をミシン縫い、
棒や糸を通して...
まるで職人工房さながらです。
仕上げまでみんな熱心に手を動かしました。

プロセス

  • 描きこみを進める

    「続きを描きたい！」前回の制作の続きを楽しみにしていた人が多数。勢いよく制作がはじまりました。「時間が足りるかな？」「途中の工程で困らないかな？」できるだけ先を予測しながら取り組むように声かけをしました。

  • 技法を工夫する

    直線がきれいに描けるようにマスキングテープを使ったり、重ね塗りをすることで雰囲気を調整したり。それぞれデザインした木の描き込みをすすめていきました。大きいサイズの作品は、やっぱり描きごたえがありますね。

  • 文字を入れる

    ”Merry Christmas!”などの文字を入れると、タペストリーの雰囲気が急に変わりました。どんなフォントで描くのか、どの位置に描くのかなどを考えるのもまた楽しい。

  • 白黒だけで仕上げる

    樹木というと茶色や緑を想像する人が多いと思いますが、白黒のシルエットだけで描いたタペストリーもちらほらと。シンプルでかっこ良く仕上がっていました。

  • ミシンで縫う

    布の上下に棒を通すため、制作の後半は両端をミシンで縫うという作業も。木軸を通すと生地がピンと張って「おお〜」すっきりして見栄えがしますね！

  • 余白の調整

    壁に飾った際に良く見えるか？描かれた絵の良し悪しだけではなく、タペストリー全体の存在感が大切です。余白の大きさにこだわって「もっと細い方がいいな」と生地をカットする子も。

  • タペストリーに仕上げる

    これもツリー、あれもツリー、お互いの作品に刺激されながら、たくさんの針葉樹の表現が教室内にあふれかえりました。完成した時期はちょうどクリスマス直前。おうちに飾ったかな？

さくひん

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