レポート

まちのおたから

2018.05

きたないのにきれい?きれいなのにきたない?
5月のジュニアコースの制作では、無秩序なものに順序やルールを加え、きたないものとして扱われがちな道端のゴミがきれいなものに変身していく過程を体験しました。

さっぽろの「ゴミ」が制作のテーマだと知ると、こどもたちは「えー!」とびっくり。ゴミが好きな人は確かにいない。ただし今回の制作に関しては、いろんなゴミが「おたから」に変身する予定。

まずさっそく、トルネードの教室のまわりの歩道をみんなで歩いて「おたから」探し!少しぐるっと回っただけで、いろんな種類のおたからを発見。

ひろったおたからは、次回の作品づくりに使用することに。5月スタートのこの週では、プラスチックごみが海にたくさん流れていて問題になっているらしい…という話をしたこともあり、「海の生き物」をモチーフにしてミニ制作をしました。5月の作品のベースになる「回転対称」のもようづくりをマスターするため、いろんな形をどこにどんな角度で置いたらどんなもようができるのか、イメージしながら制作しました。おなじパーツを使ったとしても、パーツの配置の違いで、果てしないバリエーションの模様をつくることができます。

 

前週の制作をふまえて、5月の後半は、2週かけて回転対称のしくみをもつ大きな絵画を共同制作で完成させていきました。前回にみんなでひろったゴミのほか、トルネードの先生たちもNPOボランティアの▶グリーンバードの活動に参加し、たくさんの「まちのおたから」が集まりました。

これらを組み合わせて、どんな作品にするかみんなでデザインを検討しました。

ゴミそのものだと汚れや形の凸凹がつい気になってしまいますが、写真素材で並べてみることで、客観的な形や色の面白さが見えてきます。同じ色どうし、またはかたちや種類で集めてみるなど、それぞれテーマを考えながらデザイン。それにしても本当にいろんなゴミがある!

 

デザインが決まったら、作品のベースになる板の準備。ゴミのパーツを並べていくための基本図形をみんなで描きました。作品サイズは1点・3m×3m。床での全身を使った作業は見た目以上に体力を使います。「そこ押さえて!」「オッケー」「ここにテープはろう」「これ使って!」特に分担の相談をしなくても、その場でそれぞれができることをテキパキと進め、誰も手があまることなく制作していたクラスも。たのもしい!

 

それから、決定したデザインに必要なゴミの素材を切り抜いていきます。余白を完全になくし、遠目で見たら本物のように見えるくらい。この作業、かなり根気と集中力のいる制作です。つらいよ〜という声もありましたが、この作品は展示されるという話も分かっているので、全員クオリティを保つためまさに必死。「だんだん楽しくなってきた」「何回か切るとコツがわかるよ」「ぜんぜん平気」という強者も。

 

ものすごい量のカット素材をみんなのチームワークでこなしたら、最後に大きなベースに張り込んでいきます。

こちらもまた、チームワークと効率が大事。位置を正確にあわせる人、ボンドを貼る人、めくれをチェックする人……完成すると美しい模様になることはみんなわかっているので、疲れていても手をとめるわけにはいかない。

だんだん密度が増してくると「きれい!」各クラスのチームワークが得意なジュニアコース、さすがの制作を見せていました。

ジュニアコースのみんなで完成させた4点の作品は、2018年6月23日(土)・24日(日)開催のイベント『環境広場さっぽろ2018』で展示する機会をいただきました。教室では組み立てができないほど大きなサイズのため、制作したこどもたちもこの日を楽しみにしていました。