2022.9 ポスター

ポスター①

つつつつ くるっくるっ
しゃかしゃか すいすい
いろんな線の いろんなリズム。

ジャン・コクトーの
ドローイングにキッズが挑戦。
さまざまな色・形の線を
目と手でたどっていこう。
「見る」面白さに触れる制作でした。

プロセス

  • いろんな形の線を描く

    スポーツの準備運動みたいに、制作前にも手や頭をやわらかくしよう。いろんな線のドローイングからスタートしました。見た形を真似して描く、ひとつの形を繰り返す…ある程度の量をこなすこと自体も、キッズには挑戦です!

  • アーティストを知る

    詩人、画家、小説家、劇作家、映画監督…幅広いアートの分野で活躍した、フランス生まれの作家ジャン・コクトーさんをみんなに紹介しました。

  • コクトーさんの絵をみる

    コクトーさんが描いたドローイング作品が今回のモチーフです。人物の横顔や動物のイラストと、物語や詩のタイトル・文章などが組み合わさっている特徴的な作品がたくさん。

  • 好きな作品を選ぶ

    こどもたちは「かわいい」「これがかっこいい」と、描きたい作品をそれぞれ選びました。

  • 線を目で追う

    最初のトレーニングで、いろんな線をみたり描いたりするポイントを身体的につかんでいたこどもたち。慎重に、でもしっかりとした線を少しずつ描き始めました。

  • すごい!

    コクトーさんの絵にある、いろんな線の形。よく見ながら、少しのゆがみやくねくね具合もその通りに追っていく。見ているものと描いている手がしっかりつながっているこどもたちの様子に、先生たちもびっくり。とてもかっこいいドローイング作品ができました。

ポスター②

自分が見たもの、感じたものを
ダイレクトに描く力。
絵画制作の上で、
キッズはおとな顔負けの
表現をすることが多々あります。

そんなみんなにぴったりの
インパクトたっぷりのモチーフ、
名作映画のポスター!
2週かけて大作を仕上げよう。

プロセス

  • 映画を見る

    教室をちょっと暗くしてプチ映画館を開催。キッズのみんなにおすすめの映画をトレイラー版で紹介しました。何十年も前に上映された映画ですが、「これ知ってる!」「もっと見たいよ」「やったー!」中には盛り上がって拍手が起こったものも。でも怖い映画はちょっとドキドキ…

  • 映画のポスターを見る

    今回チョイスした映画は、ポスターもまた名作揃い!現在でもインテリア等として販売されているほど人気なようです。気に入った映画のポスターをみんなそれぞれひとつ選びました。今回はこのポスター(グラフィック)がモチーフです。

  • どうやって描こう?

    嬉しそうな子もいる反面、「これを描くの!?」「かけるかなあ」「たいへんそう…」心配そうな子たちも。いろんな文字や形が見えてかなり複雑に見えるようです。さてどこからはじめよう?ポイントを伝えるため、身近なものを単純化したイラストでクイズを出してみました。これはなんでしょう?

  • シンプルな色・形に注目する

    クイズとして楽しんでものを見るうちに、シンプルな色や形の見つけ方に慣れてくる子が少しずつ増えてきました。では、同じように自分が選んだポスターの中にある色や形はどんなもの?

  • 大きな紙を色で埋める

    見えてきた色を、大きな紙に絵の具でダイレクトに塗りました。絵の具たっぷり、大きな筆につけて塗る気持ちよさを楽しみながら、紙一面を色で塗りつぶします。

  • 必要な色を塗る

    小さな子は自分の力で塗るだけでもひと仕事。高学年の子は絵の具を伸ばしてすぐ乾くように塗るのも上手でした。一面に色を塗った後にさらに必要な色を重ねて、なんだか抽象画のような大きな色面ができました。

  • 次回に主役を描きこもう

    色面ができて「はやくつづきをしたい」「描けそう!」と気持ちが盛り上がってきたみんな。タイトルロゴなどの文字やイラストなどを描きこむ次回の制作がとても楽しみになった様子でした。

ポスター③

人々の心をつかむキャラクター、
印象的なタイトルロゴ、
製作者のこだわりが隅々まで
つまっているモチーフ。

大きな映画ポスターが
教室に登場すると、
「かっこいい」「いいねえ!」
みんなの気持ちにさらに火がついた!?

「ここは絶対描きたい!」と
お気に入りポイントを見つけながら
ぎゅっと色鮮やかに描き込みました。

プロセス

  • ポスター登場

    名作映画のポスターは今でもインテリア等で人気のようです。中には人気すぎてレアアイテムになっているものも…!? 無事教室に届いたポスターを見せると、その迫力にみんな盛り上がりました。「早く描きたい!」

  • 見るコツ=描くコツ

    文字を見る時も、キャラクターを見る時も、そっくりに描く時の見方のコツは…見るスピードと描くスピードを一緒にしてみること。気持ちゆっくりめです。少しだけトレーニングをしてみると、みるみるコツを習得するキッズたち!これは楽しみ。

  • 主役はどこ?

    準備もばっちり、ポスター制作スタート!ほとんどの子は自分なりに"ポスターの主役はこれ!"と思ったものから描きはじめていました。「やっぱりキャラクターでしょ!」「タイトルからいこう」自然と熱が入っていくこどもたち。

  • 大きさ・太さもそっくりに

    映画のタイトルやメインキャラクターは「これは絶対にはみ出せない…!」とみんなが一番ドキドキする部分だったかもしれません。描く前に場所決めしたり、描いた後にちょっと離れて何度も確認したり(まるでラボの子みたい)工夫をして進めていました。

  • 色をより近づける

    ポスターに使われている色に最も近い画材をえらんで描くのはもちろん、もっと色を近づけるための混色をしたり、高学年の子の中には、ふんわりした感じ、ガサガサした感じなどの質感表現をうまく捉えていた子も。「見えてるものに近づけたい」意欲を感じました。

  • 小さな文字も描こう

    監督名や俳優名も含まれるスタッフクレジットは、目立たないようでいて、描けば描くほどポスターとしてかっこよく見える部分。「ここまで描くの!?」「ひえ〜」と悲鳴も聞こえましたが…細部の文字の形まで見て描いた子たち、かっこいいぞ。

  • 見えたものが作品に

    キッズの子たちの表現は、本物のポスターがもつインパクトに負けない躍動感やエネルギーが満点でした!技術的な上手さと良さはまた違うもの。絵画制作の面白さです。

  • 完成

    制作時間ギリギリいっぱいまで描いた子もたくさん、描きごたえ抜群の制作でした。みんなの作品を並べるとさらに大迫力!「かっこいいじゃん」「早くおうちで飾りたいね」と親御さんからも太鼓判でした。