2022.4 ノーム?

ノーム?①

じんわりしみこむ
ひろがっていく
くっついたり、
まざりあったり…

紙にふくませた水分によって
絵の具がじわりと広がり
変化していく様子を楽しみながら
大きな色紙を作りました。

プロセス

  • 絵の具と水のバランス

    絵の具は、水で薄めずそのまま使うと最も発色が良く、また隣り合う色同士がにじむのを防ぐこともできます。まずキッズの子たちは7色の虹の絵づくりにチャレンジ。にじまず、でもぴったり色同士を並べて描ける子はなかなかの絵の具の使い手!

  • 「にじみ」で表現しよう

    水分のコントロールが発色や表現に関係することがわかりました。それを踏まえてここからチャレンジする制作は「にじみ」。ついついではなく、あえてにじませることでできる表現を楽しみます。

  • 紙に水を含ませる

    大きな障子紙を床に広げて、ローラーで水を染み込ませました。制作中に乾かないようたっぷりと!破れに強い紙ですが、うっかり踏むとびりっと行くので気をつけながら進めました。

  • 好きな色を用意する

    どんな風に色が広がるかな?どんな展開になるか完全に予想がつかないのがにじみの面白いところ。どんな色合いがいいかな?と想像しながら色を用意するこどもたち。

  • 絵の具をおいてみる

    紙の上に絵の具がついた筆先をぽんと置くと、じわじわ…。次々にいろんなところにおきたくなる!水少なめの濃いめの絵の具は広がりが少なく感じます。でも少し時間を置いて見てみると「こんなにひろがってる!」と発見した子も。

  • いろんな色を重ねる

    目標は紙の白さがなくなるまでみっちり色で埋め尽くすこと!こどもたちは大きな紙の端から端まで歩き回りながら、全身を使って制作しました。筆のサイズを変えたり、筆に含ませる絵の具の量を増やしたりと工夫しながら頑張りました。

ノーム?②

グリーンがテーマのプログラム。
きいろ たっぷり、
あか ほんのすこし、
あお ひとさじ……
絵の具の調合は、実験みたいで面白い。

「あれ?みどりかな?」
「こんなみどりになった!」
いろんなみどり色を作り出せる
色はかせになれたかな。

プロセス

  • どこまでみどり?

    机の上に、どどっとカラーチップを300枚くらい用意しました。いろんな系統の色がある中で、こどもたちは「みどり」に感じたものをピックアップ。青っぽいけど「みどりをかんじる」茶色っぽい色も「ギリギリみどり!」意識する色の幅が広がったかな?

  • みどりを作ろう

    青・赤・黄の3原色の絵の具を使って、いろんなみどり作りにチャレンジしました。みんな同じく3色を使ったとしても、みんな同じ色にならないのが絵の具制作の面白いところ。

  • できたみどりを紙に塗る

    小さい子も大きい子も、たっぷりの絵の具を使って塗ること自体が楽しい様子。大胆な筆の動きを残すように塗り広げたり、色の上にまた違う色と重ねてみたり、自然にいろんな表現が生まれていました。

  • みどりの紙をたくさん作る

    混ぜる色の割合が少しでも変わると、また新しいみどり色が生まれます。次々と色を作りたくなる!ひとり何枚も、少しずつ変化するみどり色の紙の作品を作りました。色を作るのも塗るのも手際良く進めた子は10枚以上もできていました。しょくにん!

  • 来週の準備をする

    完成したみどりの紙は、前回に作ったにじみの紙と組み合わせてひとつの立体作品になります。次回制作のヒントとして、回転対称のもようができる切り紙制作をしました。

ノーム?③

ジャイアントなフラワー!
見た目は軽やかだけど、
制作はボリューム満点!?

「手がとどかない!」
「テープがくっつかない!」
「花がおちたー!」
完成まで全身全霊でがんばったキッズ。

こどもたちの手によって
本物の花のような有機的な形になり…
美しいゆらぎのある作品に、思わずびっくり!

プロセス

  • 大きな葉をつくる

    みどりの紙を使って、とても大きな葉っぱの形を作りました。1枚ずつ立体になるように、切れ込みをいれたりテープで貼ったり。シンプルな工程ほど丁寧に行うことで、強度もあがります。

  • "がく"をつくる

    葉っぱを束ねて、花びらをのせる土台の部分を組み立てました。小さな子はひとつずつの工程をおぼえるだけでも大変なことも。学年の大きな子がサポートしてくれる場面がちらほらありました。

  • 大きな花びらを作る

    みんなが作ったきれいなにじみの紙で、花びらを作りました。紙のどこを切り取るかでも模様が変わるので、やはりそこはこだわりたい様子。さらに「こんな花の形がいいなあ」とちゃんとイメージを持っている子が多く、花びらの形を細長くしたり丸っこくしたり、工夫がありました。

  • 花の形にする

    やっとお楽しみの花部分の組み立て!1枚ずつテープを使って土台に貼り付けます。花びらの重なり具合もそれぞれお好み仕上げ。花の近くにいるこどもたちがノーム(こびと)に見えて仕方ない!

  • 細部の仕上げ

    実物サイズのお花であれば問題ないのですが、大きいことによって「花の真ん中に手が届かない」という、小さなこどもたちならではの問題発生!?となりの子と協力したり、台の上に上がってみたり、花を横に寝かせてなんとか花の中心部分をセット。

  • ジャイアントフラワー完成

    ひとつずつの工程に全力で取り組むキッズコースのみんな。どうにか完成させたいというパワーがすごかった。いろんな手段を考えながら手を動かし続けた勢いのある制作でした。