2021.12 ブランシュ

ブランシュ①

あわてんぼうのサンタクロースの
あいぼうトナカイは
なきむし? おこりんぼ?
いたずらっこ?しっかりもの?
ふくわらいみたいに
顔のパーツの置き方をかえてみると
面白くてとまらない!
表情豊かなトナカイの絵ができました。

プロセス

  • まっかなお鼻の…?

    トナカイの存在は知っているけど、さてどんな顔だったっけ?みんなでトナカイの写真を見てみました。「あ、はながくろい!」「あかくないの?」ふだんは鼻は黒っぽかったり茶色っぽかったりのトナカイ。興奮したり体を動かした時には赤くなることがあるそうです。

  • つのを作る

    トナカイのつのの形を作りました。「枝の数でトナカイの年が分かる」と教えてくれた子も。細かく枝分かれしたつのはとても立派なおとなトナカイ!小さなつののこどもトナカイもかわいいね。お好みで仕上げました。

  • 顔の形を描く

    つのと赤い鼻を紙において、トナカイの顔をぐるりと描きました。まるっこい顔、スリムな顔、鼻先が通った顔…。それぞれのトナカイ感がすでにあるようです。

  • 顔の色を塗る

    トナカイの毛の色を、画用紙の白が隠れるまでクレヨンでしっかり塗りました。小さな子も力をこめて、ずいぶん丈夫に塗ることができるようになっていました。大きな子はもうすっかりコツをつかんで、いい感じ!

  • 顔を黒く塗る

    色を塗り終えてすぐ、その上に黒のクレヨンを重ねて塗り、色の層をつくりました。「ブラックトナカイ!?」「えー!」工程にびっくりしながらも、しっかり塗りつぶすこどもたち。

  • スクラッチする

    トナカイは顔も体も暖かな毛がたっぷり。クレヨンのスクラッチ技法で、木のヘラでカリコリとひっかいて毛の感じを表現しました。「ふわふわでかわいい!」細やかに削りだす、くるくる削る、塗りつぶすように削るなど、こどもたちの工夫でいろんな質感に。

  • どんなトナカイ?

    「はやく目をつけたい!」すっかりみんなの相棒のようなトナカイに、みんな思い入れたっぷり。目の作り方や配置でいろんな表情を作っては入れ替えてみたり、楽しみながら仕上げていました。

ブランシュ②

とんがった型の中に
あつあつのワックスをそっと流し込み、
ツリーキャンドルを手作りしました。
いろんなみどりの層を重ねた
みんなのツリーが並ぶと森の雰囲気!
クリスマスパーティーの
テーブルに添えるのもいいですね。

プロセス

  • 森の木の色を作る

    森のみどりはどんな色?ホットプレートで溶かしたワックスとクレヨンをブレンドして、明るめ、しぶめ、うすめ、ちょっと黄色みがかった色など、みどりのバリエーションの素材を作りました。みんなの小さくなったクレヨンのかけらが大活躍。

  • ツリー型を作る

    三角錐の型は、うすいプラシートをくるりと丸めて作りました。隙間があるとこれから流し込むワックスがもれてしまうため、こどもたちは慎重でした。セロテープをしっかり指でおしつけてピッタリと密着させて。

  • ワックスを流し込む

    三角錐の型にキャンドルの芯もしっかり通して準備ができたら、好きな色のワックスを1色ずつ流し込みました。「てっぺんは雪がつもってるから白もいいかな…」みんなこだわりのカラーリングがあるようです。

  • ワックスを冷やす

    色の層をきれいに表現するため、次のワックスを流し込む前にまわりにつめたい水を注いで冷やしながら行います。ちょっぴり複雑な工程なのですが、みんなよく理解して進めていました。とても真剣!

  • 色を重ねていく

    さかさま状態のツリーができてくると「たのしみ!」「もっと大きくしたい」とこども達の期待度も増してきました。「次のワックスを流し込んでも大丈夫かな」「きれいにできるといいなあ」作品を観察しながら丁寧に進めていました。

  • 取り出す

    みんなで片付けもしっかり行って、じっくり冷やした後にお楽しみの取り出し!ぽきりと折れない様に型をゆっくり切り開きました。表面もつるりと仕上がっていい感じの出来栄えに、みんな嬉しそう。

  • 木の幹をつける

    仕上げに木の幹の部分もつけました。ワックスを接着剤がわりに、木の根本につけて完成です。みんなの作品を並べてみると森のようで素敵!こどもたちの間でカメラで撮影会がはじまったクラスも。

さくひん

ブランシュ③

まっくろの墨汁で、
どっしり立派な木を描きました。
うねり、くねり、しゅっ!
偶然生まれる
かすれやにじみもアクセントに。

なんとものびやかな枝ぶり!
いきいきとした傑作が
たくさん生まれました。

プロセス

  • 墨で描く絵

    カラフルな絵の具がなくても、墨があればいろんな表現ができます。墨絵の面白さは、描くスピードや筆を置く加減で生まれるタッチ。かすれや線の強弱も味わいとなり、いろんな工夫ができる奥深い画材です。

  • 墨をつかってみる

    墨といえばかきぞめやお習字のイメージもあったこどもたち。「かんじよめない!」「じょうずにはかけないよ…」ちょっとドキドキしていた子も。まずは墨でいろんな線を描いて慣れていきました。

  • 墨を手のひらに…

    墨絵の醍醐味である「タッチ」を存分に体験しよう!こどもたちがダイレクトな表現を楽しめるよう、手ぶくろを筆がわりに使いました。先生が手に墨をたっぷりしみこませてみせると…「わあ!」「つけちゃった!」

  • 手のひらで線を描く

    そのまま手を大きな紙の上において、ぐぐっと手を動かすと「おおっ!」一本の道のような線ができました。「これは木だ!」「えだみたい」だんだん、みんなじわじわ、うずうず…はやく描いてみたい!

  • 幹を描く

    大きな紙の上に、手のひらいっぱいで力強く幹を描きました。伸びる方向も形もさまざま。こどもたちの感覚がそのまま形に!見ているだけで面白い。

  • 枝をのばす

    幹ができたら枝もふやしたい!指先で繊細な枝を描いたり、手のひらの形を生かして細かな枝を表現したりと、みんないろんな工夫を楽しみました。面白すぎて紙いっぱいに手のひらスタンプをした子も。「つい描きすぎちゃった!」どっしり風格のある木、かっこいい。

  • 葉っぱをつける

    木の形を隠さないよう、透けるくらいのうすい紙で仕上げの葉っぱを作りました。のりで貼るのがちょっと大変だったけど、雰囲気ばっちり。おとな顔負けの侘び寂びを感じる作品も!?「立派!」「はやくおうちに飾りたいね」「私も描いてみたい…」親御さんたちにも大好評!