山盛りの玉ねぎを、キッズたちみんなで皮むきしました。ちょっとずつより、ぺろんとむけると「きもちいい!」掴みやすいところを見つけてどんどん上手になり、皮がたくさん集まりました。
皮をあつめて鍋でぐつぐつ。すぐにお湯の色が変化し、ヌこむほどに色が深くなります。皮そのものよりもはっきりとした色が出る不思議。「スープみたい」「たべられそう」本当にいいにおいがするんです。
皮を煮ている間に、白い毛糸の準備をしました。とても長いかせ状の毛糸を、チームに別れて必要な長さに切り分けました。私はこの役、じゃあぼくはこの担当!となかなかのチームワークを見せたキッズたち。
切り分けた毛糸を、半分の半分の半分の半分に…ときれいに束ねました。長い糸の扱いはこどもたちにはちょっとハードルがありますが、高学年の子がテキパキとして頼もしかった!
皮を煮ていた鍋のお湯の色はすっかり濃いめの茶色になり、「染め液」が完成しました。きれいに束ねた毛糸を沈めてしっかり浸します。鍋の中の毛糸はまるでラーメンのよう!
毛糸をしばらく浸けておく間、色止め用の水溶液を作りました。色止めといえば「焼みょうばん」。ぬるま湯にしっかり溶かすため、スプーンでみょうばんの粒をつぶす制作にみんな集中。細かい作業も手を抜かずに!
浸した毛糸はあつあつの状態!少しさまして媒染液につけると、毛糸の色がほんのり鮮やかなトーンに変化します。「やったー!」「いい色になったね」
「黄金色」とも表現されるあたたかな色の毛糸が完成!ならべて乾燥させ、ふっくらふわふわの状態にしておきます。来週からこの毛糸で冬にぴったりなものづくりをはじめよう!
金槌を使っての工作プログラムです。「こわい!」「でもやってみたい!」興味しんしんキッズたち。釘を木にまっすぐ打ち込むため、姿勢づくりや持ち方などを自分なりにつかんで少しずつ上達しました。
前回染めた毛糸を使って、織物をするための機械を手作りしました。バラバラの角材を固定するため、まずは両面テープで仮組み。
とてもたくさんの釘を打つため、あらかじめ印をつけました。木枠の固定のための釘うちと、糸をひっかけるしくみ用の釘打ち、2種類の打ち方にチャレンジ!
はじめは「コツコツ…」小さな音でかなり繊細なスタート。徐々に力を入れても良いとわかってくると、カン!カン!といい音をさせて打ち込みました。力をうまく金槌の先にこめられると、スムーズに釘が刺さります。
ここの部分は釘を途中まで打ち、その高さも揃えるという高レベルの制作。打ちこむ数もたくさん!その難しさにこどもたちは燃えあがった!? たくさん打つ間に、少しずつ身体がコツを掴んでくるね。
怒涛の釘打ちが終了。2色の糸を織り機に張りました。油断すると途中で糸がするりとぬけてしまうため、この作業は見た目以上に大変!手で押さえるかわりにセロテープを使うと、自分の力で進められました。
▶︎movie①:糸のはり方
たての糸が並んでいるとなんだか楽器のようですね。この渾身の織り機を使って次回はアイテム制作です。
1回目で染めたウール100%の毛糸を、きれいに巻き取るための「シャフト」を手作り。ひとり4巻作り、これを使って織り機に糸を通しながら布を織りあげます。
あらかじめ張っておいた2色の糸は、ほどよくピンと張っているほうが織りやすい。打ち込んだ釘にゆるい分をくるくる巻いて調整しました。
準備ができたら…織ってみよう!シャフトに巻かれた毛糸を少しずつ2色の糸の間に通し、進めていくと形ができてくる。これを続けて、織り機いっぱいまで進めると、冬のアイテム「マフラー」が完成します。
▶︎movie②:織りスタート
しばらく織り続けると…「あれ?どの色の糸をとおすんだっけ?」ふとした時にこんがらがる!? ちょっぴり複雑な分、しくみがわかってくると「おもしろい!」
▶︎movie③:2本目に進む時
織った部分がどんどん長くなってくるとうれしい!ついぎゅっと毛糸をひっぱりながら進めると、幅がだんだん細くなっていく。細めのマフラーもいいけど、織りづらくなってきたら左右に糸をゆるめてみよう!
コツコツ、たんたん、じっくり、少しずつでもOK!小さい子も小学生もみんな時間いっぱいまでがんばりました。教室制作だけではさすがに時間オーバーとなり、お持ち帰りしておうち制作へ。
おうち制作をがんばるみなさんへ、仕上げ方法の参考movieです。できあがりが楽しみ!
▶︎movie④織りおわり
▶︎movie⑤:織り機からはずす