2021.7 グッド・ランチ

グッド・ランチ①

7月キッズコースはみんなの「牧場」づくり!
まずは主役になる動物たちを
いろんなポーズで作りました。

コツコツと素材を組み合わせて
つくった骨組みを
そっと石膏にひたすと、
ふっくら肉付けされた
まっ白な形が生まれました。

プロセス

  • グッド・ランチ?

    7月の制作のはじまりの週。こどもたちは、プログラムタイトルを見て「おいしいおひるをつくるのかな?」と教室にやってきた子も多かったのですが……今回の"ランチ(Runch)"は「牧場」!3回のプログラムで、みんなそれぞれの牧場を作り上げます。

  • 小さなどうぶつを作ろう

    先生が作った手のひらサイズの動物の見本を紹介すると、「かわいい!」「はやくはじめよう」こどもたちはさっそく意欲満点に。今回は、うし、うま、ひつじなど、どんな動物にも仕上げられるよう、つるりと抽象的な形ができる制作方法にチャレンジしました。

  • 骨組みをつくる

    芯になる針金に、スプレーのりで粘着成分をかけ、濡らしたティッシュをなるべく破れないようにそっと巻きつけました。手加減がむずかしい!少しずつコツを掴んでいきました。

  • 形を整える

    骨組みの仕上げは顔やしっぽ、手足を曲げてととのえよう。少し細めの動物ができました。ティッシュは水分でしめらせて、芯にぴったり貼り付けています。

  • せっこうにドボン!

    せっこう(石膏)とは、水と混ぜることで化学反応を起こして硬化する造形素材です。みんなが作った動物の骨組みを、ひとつずつせっこうの中にひたして、ゆっくり取り出してみると…

  • まっ白いどうぶつができた

    せっこうで全体がコーティングされ、ふっくら肉付けされた動物の形ができました。「すごい」「なるほど!」せっこうの効果がわかると、さらに面白くなったこどもたち。「たくさんつくりたい!」ひとつめで作り方を覚えたこどもたち、あとはそれぞれのペースで作り始めました。

  • 固まるまでぶら下げる

    せっこうがしっかり固まるまで、落としたりぶつかったりしないよう、ひとつずつ大事に吊るして保管しました。水分が飛んでしっかり乾いたら、色を塗ることもできるようになります。牧場づくりは次回に続く!

グッド・ランチ②

どんな牧場にしようかな?
来週に向けてイメージを膨らませていこう。
厚みのある板素材を、
専用の道具でカットするなど
道具の扱いにも触れながら、
土台になる部分を工作しました。
まきばにいる動物たちも完成間近!

プロセス

  • まきばの形をきめる

    まきばづくり2回目は、まきばになる大地をつくる制作を楽しみました。いろんな形の草原シートが登場。「へんてこなかたち!」「ここを入り口にしたいな」「このくぼみに何か作れそう…」お気に入りの形をセレクトして、こどもたちの制作開始です。

  • 板素材に形をうつしとる

    まきばのベースになる板状素材に草原シートをぴったり合わせ、形をなぞりました。板状の素材は段ボールカッターという専門の道具でカットしました。こどもたち自身が自分たちで切り抜きました。

  • 専用の道具でカットしよう

    道具の持ち方・扱い方に注意しながら、ふたり1組になってカット。ひとりはしっかり切るものを押さえる役、もう一人はダンボールカッターを使って、ザク、ザク、ザク…気持ちいい音を立てながらカットしていました。

  • 厚みがあるものを切る

    板素材は25mmの厚みがあり、こどもたちにとってはかなりの切り応えです。つい力をたくさんこて切りたくなるのですが、姿勢と力加減のコツを掴んでくると、切り口もきれいに身体も疲れずカットできるようになります。どの子も真剣でした。

  • まきばの動物の色を塗る

    板素材をカットして土地の準備ができたら、前回作成したどうぶつたちの形をチェック。真っ白いかたち…みんなは何のどうぶつにするのかな?黒いぶちを描いてあげると、とたんに牛に変身!

  • うま、ひつじ…

    白いボディを生かして足だけ黒くペイントすると「ひつじ!」茶色にしてみると「わあ、うまになった」まきばの動物がたくさん増えてきました。

  • とら、ライオン!?

    「このかたちは…」もくもくと制作していた子のまきばをふと見ると、なんとライオンやとらが…柵をしっかり立てないと!

  • 柵の場所を決めておく

    次回はいよいよまきばの完成の回。まきばを囲む柵の計画を立てて仕上げとなりました。「まきばの中にカフェをつくりたいな」「あそぶところもほしい」来週に向けてのイメージが止まらない様子でした。

グッド・ランチ③

作りたいものをどんな方法でつくる?
多素材をつかって一つの形を作る、
グルーガンでの点接着、
ボンドでしっかりとめる、
ふくらみやすい素材をしばって束ねる…
素材×方法の組み合わせは無限大。

「まだ終わりたくない」
「いつまででもできる!」
どの子も制作の手がとまらない
熱気にあふれたプログラムでした。
ついにみんなの牧場が完成!

プロセス

  • 動物の表情を描く

    色を塗っておいた動物のかたち。さっそく顔を描いてまきばに立たせてみると、草原の草をもぐもぐ食べているように見えたり、走っているように見えたり、遊んでいるようにも。ぐっと表情豊かに!

  • 柵を立てたら…

    まずは柵の組み立てからスタート。「動物がまきばから逃げないように…」と、ボンドを使って細かな制作をコツコツ頑張るこどもたち。「餌もないとだめだね」「サイロもつくりたい」「お花畑も!」だんだんいろんなアイテムを作りたくてうずうずしてきた!

  • 素材からアイデアを膨らませる

    紙、糸、木などの造形素材を組み合わせて、何からつくろう?サイロ、干し草、牛舎、水飲み場、それに一休みするための椅子、耕すためのスコップなどなど?素敵なまきばにするための工夫をしよう!

  • ひもでしばる、たばねる

    ひもはいろんなアイテムに使える素材。ふわふわした紙をぎゅっと束ねると干し草のできあがり。ひものやわらかさを生かして、可動式のミニチュアブランコを制作した子も!

  • 接着する

    グルーガンを使い、複数の素材を接合してできる形にもチャレンジしました。似ている形を少しづつずらして接着すると階段に!冷えるとすぐに硬化するグルーガンの良さを生かして、手のひらにおいてもまだ小さいくらいのミニテーブル&イスなども、すんなり作る子がいてびっくり!

  • 穴をあける

    池や川などの環境づくりをする子も。草原のシートをくりぬいて、水の表現も楽しんでいました。橋をかけたり、ほとりにさらにゆったりできるスペースを作ってみたりと、ひとつのアイデアからさらに新しいアイデアが出てきて、本当に最後までこどもたちの手が止まらない!

  • ミニチュア牧場の完成

    「もう片付け?」「いや…まだ作りたい」「最後にもうひとつだけ作らせて!」という声がいつもの何倍も飛び交った、熱気むんむんの制作でした。「はやくおうちで遊びたいな」他のコースのこどもたちからも「かわいい!」「私もつくりたい…」ととても人気でしたよ。