2022.12 ごろごろ

ごろごろ①

見慣れているものの質感や感触を
まったく違うものに置き換えてみると
どんな発見があるだろう。

"石"をやわらかい素材で表現する。
ソフト・スカルプチャーの制作体験を通して
立体物の捉え方もじっくりトレーニング。
細かく形にこだわるほど
なかなか最後の面まで辿り着けない!?

ひたすら手と頭を動かして。
大きさも形状もそれぞれの
こだわりの形ができました。

プロセス

  • ソフトなアート

    1960年代に生まれたアート"ソフト・スカルプチャー(柔らかい彫刻)"をラボのみんなに紹介しました。形・質が変化しにくい石や銅などの安定した素材ではなく、ゴムや布など作品自体が変形・変質してしまう素材で作られたアート。質感や形自体が変わっていく様子、存在感を使った表現方法です。

  • モチーフは硬い石

    ごつごつしていたり、ざらざらしていたり、ずっしり重たかったり。ラボのみんなが挑戦したモチーフは"石"。ハードな印象があるものをソフトな素材で形作ってみたとき、どんな感覚が起こるだろう?

  • 石の形を捉える

    本物の石ころをスケッチしました。一方向からだけでは分からない形を捉えるために、三面図のように正面・側面2ヶ所を観察しました。

  • 石の模型を作る

    本物の石を参考にしたり、頭の中にある「こんな石がいい」の形を目指しながら、紙で立体模型を作りました。最初の1面の形を作ったら、隣り合う面を次々作り、つなげながらの制作。

  • 面で表現する

    「ここをぼこっとへこませたい」「とんがらせたい」「宝石みたいな形にしたい」…石の形にこだわりをみせるみんな。目立つ凸凹を作って石の形の特徴を表現しました。起伏を大胆に表現するのがコツでした。

  • 石の形を完成させる

    シンプル&抽象化のトレーニングのような制作でした。デッサンの時の「ざっくり捉える」表現を立体で実践している感覚がありました。面を作る作業量は実際とても多く大変そうでしたが「面白い」「なるほど」と楽しんでいる子も。それぞれ納得のいく形ができたようです。

さくひん