1960年代に生まれたアート"ソフト・スカルプチャー(柔らかい彫刻)"をラボのみんなに紹介しました。形・質が変化しにくい石や銅などの安定した素材ではなく、ゴムや布など作品自体が変形・変質してしまう素材で作られたアート。質感や形自体が変わっていく様子、存在感を使った表現方法です。
ごつごつしていたり、ざらざらしていたり、ずっしり重たかったり。ラボのみんなが挑戦したモチーフは"石"。ハードな印象があるものをソフトな素材で形作ってみたとき、どんな感覚が起こるだろう?
本物の石ころをスケッチしました。一方向からだけでは分からない形を捉えるために、三面図のように正面・側面2ヶ所を観察しました。
本物の石を参考にしたり、頭の中にある「こんな石がいい」の形を目指しながら、紙で立体模型を作りました。最初の1面の形を作ったら、隣り合う面を次々作り、つなげながらの制作。
「ここをぼこっとへこませたい」「とんがらせたい」「宝石みたいな形にしたい」…石の形にこだわりをみせるみんな。目立つ凸凹を作って石の形の特徴を表現しました。起伏を大胆に表現するのがコツでした。
シンプル&抽象化のトレーニングのような制作でした。デッサンの時の「ざっくり捉える」表現を立体で実践している感覚がありました。面を作る作業量は実際とても多く大変そうでしたが「面白い」「なるほど」と楽しんでいる子も。それぞれ納得のいく形ができたようです。