2022.2 トーンカーブ

トーンカーブ①

絵やイラストを描く時、
「輪郭線」はとても便利。
でも見えているものそのものには
存在しない概念のようなもの。

見えているトーンだけが紙の上に残るように、
鉛筆で丁寧にモチーフの形を追いました。

プロセス

  • 全体像をとらえる

    この回では、鉛筆でのトーン表現に制作集中するため、はじめにモチーフの全体感を意識するトレーニングを少しだけ実施しました。

  • 目の前の形を追う

    今度は紙をくしゃくしゃにしたものを用意。細かな凸凹した描きどころが増えます。これは目の前にあるものを目で追うトレーニング。

  • 今回のモチーフを作る

    大きな画用紙を一部丸めたものをモチーフにしました。丸めることで滑らかな陰影が生まれます。

  • あたりを描く

    画用紙の形の全体を描いて、まずはあたりをつけました。画用紙全体の比率を頭に思い浮かべながらも、見えている形そのものを素直に追うこと。両方を頭の中で行きつ戻りつしながらの制作。

  • 全体にトーンをつける

    白い紙の中でも、本当に真っ白の部分は一部だけ。いったん全体に鉛筆の色をつけて下地を作っていきました。

  • トーンの調整をする

    アートラボでは、消しゴム・練りゴムの役割は、単純に消し去ることだけでなく色を調整する役割が大きくなってきます。鉛筆制作の面白いところ。

  • 細部を仕上げる

    白い紙を際立たせるいろんな描きどころを見つけていきました。とても暗い影の部分も描きどころ。キュッと黒を効かせることで少し紙が浮いて見えたり、テーブル面があるなと感じさせたり。

  • フィニッシュ?

    とても集中した制作で、なんだかいつまでも描けそうな勢いがありました。見応えのある作品になりましたね。鉛筆での絵画制作は、画材がシンプルな分こどもたちそれぞれの工夫や試行錯誤がよく見えて面白かった!