2022.1 動く形

動く形①

動きそのものをアートにした
「モビール」を生み出した彫刻家
アレクサンダー・カルダー。
硬くて重い鉄板や針金から
生み出される作品はとても軽やか。

それぞれ好みのモビール作品を選んで
写真を手がかりに図面を制作しました。
1月ラボで、実際飾ることもできる
模刻作品作りにチャレンジ!

プロセス

  • カルダーの紹介

    機械工学を学び、自動車技師、製図工などの経験を経て彫刻家になったカルダー。天体・宇宙に強い関心がありました。針金や平らな金属板を使った抽象彫刻を数多く作りました。

  • 「モビール」とは

    現在はインテリアとしても人気の「モビール」。このモビールという言葉は、当時類を見ないカルダーの作品を名付けるために生まれました。なんだか有機的で不思議な形のしくみを理解するため、簡易的な素材でモビール試作にチャレンジ。

  • モビールの試作

    完成品の写真を見て、その通りにパーツを並べて接合しただけではパーツの角度があべこべに!重力が作品全体に影響していました。

  • 下から積み上げていく

    モビールの一番下のパーツからひとつずつ。パーツ自身の重さ、連結部分の位置を微調整して、天秤のようにバランスを取ってつなげていきます。自分の手指の感覚を使ってそのものに近づける作業に、「これ、面白い!」

  • 模刻する作品を選ぶ

    試作を踏まえて、これから本格的に模刻するモビールをセレクト。シンプルに色や形の好みで選んだり、または家のリビングや自分の部屋の天井から飾る場面をイメージして選んでいた子も。

  • 作るサイズで模写をする

    作る大きさも自分たちで検討して、実寸サイズで模写をしました。次回の制作に使う図面にするため、縮尺を緻密に計算する子も!シンプルな形だからこそ、細部まで丁寧に模写していました。

さくひん