自然・動植物をモチーフにしたつなぎ目を感じさせないブロックパターンを数多く生み出した19世紀のデザイナー、ウィリアム・モリスを紹介。"いちご泥棒"というテキスタイルをはじめ、モリス作品は現在も根強い人気があります。ラボの子から「家のクッションと同じ柄だ!」と驚きの声も。
モリス作品の魅力は、モチーフの特徴・そのものらしさを自然にパターンに取り入れていること。ラボのみんなはまず植物の形の特徴を掴むところからスタートしました。さまざまなモチーフを教室に用意。
透明水彩絵具の”白”を使って描きました。濡れた状態と乾いた後の色の差や、塗りムラを抑えるコツなど、明度差を意識した色づくりの中で、絵の具と水分量のコツを掴んでいきました。
植物の形そのものを表現するため、白以外は使わずにチャレンジしました。水でうすめた白からスタート。さらに、必要なところだけ徐々に白を重ねて明度の差を作っていきました。
明度の差によって、手間にある葉、後ろにある葉、と奥行を感じる表現になります。陰影とはまた少し違う見方に、実践したこどもたちから「なるほど」「面白い!」と手応えあり。また「なんかうまくいかない」「思った色が出ない…」と苦戦する声もありました。
花、実、枝など、形状のバリエーションをいくつか描いてそれぞれの植物がもつ特徴を表現しながら、コツをつかんだり、自分の得意なモチーフを探しました。ハマるといつまでも表現を研究・工夫したくなるような不思議な制作でした。