2021.12 ループ③

ループ③

"永遠”という意味が
こめられているリースの形。
「絶対に途中では終わらせない!」
という熱意のもと、
自分のイメージを形にするため
具体的な計画や調整を重ね、
みんなの制作の幅も大きく広がった
意欲満点のプログラムでした。

プロセス

  • 薄い絵の具で下地作り

    下地になる色の絵の具を使って制作スタート。薄めの絵の具を使い、後々の制作で少しずつ色を重ねていきます。同じ植物を数多く描くと、だんだんコツがわかってきて、後半になるにつれスピードアップ。それでもなかなかの作業量でした。

  • 全体感を確認する

    一周の下地を頑張ると、リース全体のボリューム感が確認できます。ここからリースのデザインをがらりとアレンジしたり、時間がないからどう描くと完成するかな?と進め方を考えたり、自分のペースを想像した上で、具体的な検討がありました。いい感じ!

  • 描き込みを進める

    自分がどれだけ手数を重ねられるか、時間と集中力の勝負!? 計画した制作を淡々と進められる子、モチーフの並べ方や組み合わせで印象が変わる面白さにハマって夢中で描く子、あえて違うモチーフを度々描いて自分を飽きさせない工夫をする子…制作の幅がじわじわ広がります。

  • 色のメリハリをつける

    絵の具を重ねて色を強めていきました。植物が重なるところは色の工夫で前後感を出し、植物らしい自然な印象でリースの形を立体的に見せていきます。この面白さ、コツをつかんだこどもたちの手はとまらない!

  • ハイライトやエッジを描く

    仕上げにはハイライトやエッジの処理を施しました。丸い形か、平べったい形か、ふわふわしてるのか、ツヤツヤしてるのか…量感と質感を表現するため、細部に絵の具やダーマとグラフを載せて。時間いっぱいの工夫がありました。素敵な作品ばかりでうっとり!

ループ②

前週の制作を手がかりに、
植物モチーフを組み合わせて
リースの絵を作ります。

立体ではなく絵画という点を生かし、
組み合わせ方や構成方法を広げよう。
他の子たちのアイデアも参考にしながら
次週に向けて下地の準備を進めました。

プロセス

  • 植物モチーフを選ぶ

    リースの形はみんな共通ですが、植物の種類や構成方法はこどもたちのアイデア次第。シンプルな葉っぱのリースも素敵、気に入った植物の組み合わせもいい感じ。

  • リースのバリエーション作り

    ボリューム満点リース、スリムですっきりしたリース、だんだんと方向性を定めつつ、いくつかスケッチして検討を重ねました。南国植物に、果物や動物まで登場!? 「そう来ましたか」「なるほど」他の子のアイデアもすごく刺激になった様子。

  • 下地の色を選ぶ

    自分で決めたリースの色合いに最も映える下地の色は?スケッチで確かめながら、3色の中からひとつセレクトしました。

  • 紙を水張りする

    木製パネルに選んだ色画用紙を水張りして、紙をピンときれいに貼った状態をつくりました。これで絵の具での制作中にも紙が歪まなくなります。4月に一度実施した作業なので、みんな手慣れていましたね。

  • 下絵を描く

    水張りした紙は本来自然乾燥させるのですが、今回は下絵まで進める必要があり、ドライヤーで急乾燥!なんとか鉛筆での下絵制作まで頑張りました。次回の完成がとても楽しみ!

ループ①

茎の細さ、丸い実のつき方、
葉っぱが伸びる方向。

使う色の強弱を意識するだけで
モチーフのまわりに存在する
空間まで表現できる。

描き込みの手が止まらない!
不思議な魅力のあるプログラムでした。

プロセス

  • ウィリアム・モリス

    自然・動植物をモチーフにしたつなぎ目を感じさせないブロックパターンを数多く生み出した19世紀のデザイナー、ウィリアム・モリスを紹介。"いちご泥棒"というテキスタイルをはじめ、モリス作品は現在も根強い人気があります。ラボの子から「家のクッションと同じ柄だ!」と驚きの声も。

  • 色んな植物を描く

    モリス作品の魅力は、モチーフの特徴・そのものらしさを自然にパターンに取り入れていること。ラボのみんなはまず植物の形の特徴を掴むところからスタートしました。さまざまなモチーフを教室に用意。

  • 絵の具で明度の差を作る

    透明水彩絵具の”白”を使って描きました。濡れた状態と乾いた後の色の差や、塗りムラを抑えるコツなど、明度差を意識した色づくりの中で、絵の具と水分量のコツを掴んでいきました。

  • 絵の具で下書きする

    植物の形そのものを表現するため、白以外は使わずにチャレンジしました。水でうすめた白からスタート。さらに、必要なところだけ徐々に白を重ねて明度の差を作っていきました。

  • 前後感・奥行を表現する

    明度の差によって、手間にある葉、後ろにある葉、と奥行を感じる表現になります。陰影とはまた少し違う見方に、実践したこどもたちから「なるほど」「面白い!」と手応えあり。また「なんかうまくいかない」「思った色が出ない…」と苦戦する声もありました。

  • 特徴を捉える

    花、実、枝など、形状のバリエーションをいくつか描いてそれぞれの植物がもつ特徴を表現しながら、コツをつかんだり、自分の得意なモチーフを探しました。ハマるといつまでも表現を研究・工夫したくなるような不思議な制作でした。

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