9月のラボは「変形」をテーマに作品づくりを進めます。飲料の缶は世界共通で多くの人が知っている形。ラベルもシンプルで印象的なデザインなサッポロ黒ラベルをセレクトしました。
思いつくイメージをスケッチ。どうやって作るか不明なものも、思いついたら描きとめておこう。これが作りたい!というイメージがあると、どう作るかの解決法は割と見つかるものです。
作る素材は、主に石塑粘土です。6月にも制作に使いました。さらに使いこなして表現の幅を広げていこう。
はじめに、グルーガンを使って飲み口+底の形を型取りしました。ここは本物と同じサイズで、リアリティ満点にしておきたいところです。
できた型には粘土を詰めて、パーツを完成させておきました。あとは変形部分の制作に集中していこう。
アルミホイルや針金…芯作りの素材は自分の作りたい形に合ったものをセレクト。ラボと他コースとの違いは、自分である程度必要な道具や素材を選んで制作できること。制作は来週に続きます。
別々に制作しておいたパーツを、型からはずしてどべ(溶かした粘土)でひとつの形にまとめました。どんなに変形していても、それぞれ缶であることが伝わるようになります。
前回、制作した形の芯を粘土でコーティング。自分がイメージしていた通りの立体にできるよう、ボリュームを足し引きしながら。
ここからはラボの腕の見せ所!来週に、ラベルを描く部分は特に念入りに、丁寧に仕上げたいところですが、よりリアリティを出すために、いろんな工夫をしていました。
缶の飲み口部分にある小さな起伏、プルタブの表現にもこだわっていました。細かいところほど燃える!?
どんな変形でも、まっすぐなところはまっすぐに。表面は滑らかに仕上げて。本物の缶が持っている「あたりまえの特徴」を追求するほど、ありえない形にリアリティが出ますね。
それぞれの缶の形が見えてきました。シンプルに面白い!立体の形と、この後のラベルの描き込みによってひとつの作品が完成予定。
できた形を改めて観察しながら、次回のラベル描き込み制作のイメージを高めて。変形に合わせてラベルも伸びたり縮んだり?または描く位置を工夫することで、印象が変わるケースもあります。
ラベルの模写をしたり、少し形に描き込みを進めたり。次回の制作時間内に完成を目指して!
乾燥した粘土の形をいろんなタイプのやすりで削り、理想とする形に仕上げました。
形の凸凹に合わせたやすりを使わないと、新たな凸凹を生む…。次の制作のラベル部分の描きやすさをイメージしながら進めました。
形全体をジェッソで下塗りしておき、鉛筆や絵の具の描写をしやすくしておきます。やすって出た粘土の粉を取り去り、作品自体を強くする効果も。ベースをしっかり整えました。
一番目立つ要素の「ラベル」を描くために下絵を入れていきました。実際に形に描いてみて、イメージと違うところはこの時点で調整します。仕上がりが見えてくるので、ここが一番面白くなるところ!?
下絵で完成がイメージできたら、仕上げの着彩へ。かなり細かな描き込み部分もあるため、今回はアクリル絵の具と細めのペンを複合的に使用しました。さすがラボ!効率よく、画材のセレクトもそれぞれ着実に進めていました。
最も目立つ星のマーク、ロゴなどはもちろんみんな一番最初に仕上げていましたが、意外だったのは成分表などのちいさな文字をカリコリカリコリ…地道に丹念に描く子もけっこういたこと。描き込みを進めるほど、リアルさと形のおかしさが引き立つ面白い作品になりました。