2022.8 ボンボヤージュ

ボンボヤージュ①

世界中の空で活躍する飛行機。
今この瞬間にも、10,000機以上が
飛び交っているそうです。

たくさんの人やものを乗せても
鳥のように飛び立てる流線形の機体。
その形には飛ぶための秘密がたくさん!
紙素材で一から作り上げていきます。

プロセス

  • 飛行機を作る

    大きな機体が空を飛べる秘密は"流線形"。空気の流れを浮力にするため、抵抗を限りなく抑えた形は、装飾や無駄なところが一切ありません。そんな研ぎ澄まされた形を自分の手で作り上げてみよう。

  • 紙でつくる

    紙は曲げたり折ったりできるしなやかさも、年齢問わずはさみでカットできる扱いやすさもあります。軽やかに仕上がるのもいいところ!素材感を存分に生かしたペーパークラフトです。

  • どの飛行機にする?

    かっこいいロゴやラインがさまざま、世界中の飛行機の中から自分好みのものを選びました。「JALに乗ったことがあるよ」「peachがいいな」自分が乗ったことがあるお気に入りの飛行機にする子もいましたね。

  • 機体の両端を作る

    クラフト紙の筒がベースです。不要な部分をはさみでカットして、コックピットと尾の部分を再現しました。「かたい!」丈夫なクラフト紙はすんなりは切れません。力で切ろうとしても切り口はボサボサに。みんなそれぞれ、はさみの刃の角度、持ち方を研究することになりました。

  • 先細りの形を作る

    セロテープで形をまとめていくと、それらしい姿になってきました。「なるほど!」とこどもたち。コックピットができたら、尾も同じしくみを使って作りました。ディティールをそれぞれの飛行機のタイプに合わせて工夫すると、よりそっくりに。

  • 表面を整える

    原型ができたら、水だけで貼ることができる水張りテープを使用して、ぺたぺたと覆いました。小さなすきまやセロテープを隠し、機体の表面を滑らかに。貼るコツがわかるとなかなか面白い制作でしたね。次回に続きます!

ボンボヤージュ②

“ただいま機体の準備中です。
出発の時刻に間に合うよう
手続きをお済ませください。”

左右のバランスが命!
飛行機の重要なパーツである翼。
あの滑らかな形を再現するため
水張りテープを使って
丁寧にパーツ同士を繋ぎ合わせました。
「かっこいい!」自分でも驚きの完成度!?

プロセス

  • 翼づくり

    8月2回目の制作は、飛行機の重要なパーツである翼作りから。厚紙を切り抜いて作りました。写真資料をよく見ながら、角を丸くしたり、カーブの具合を調整するとさらに雰囲気が高まりました。

  • 中空構造にする

    厚紙といえど、そのままの状態で機体に接着してもやがてゆがみが起こったり、ぐらぐらして安定しません。そこで中に詰め物をして翼の根本に厚みをつけてみることに。実は実際の飛行機の翼も構造は一緒です。翼だけでもなんだかリアルになってきた!

  • ジェット部分を作る

    さらにジェットエンジン部分も作り込みました。ここも流線形のフォルムになっています。今回の技法をふまえてこどもたちそれぞれ工夫しながら造形。わずかな段差まで観察し再現する子も!高学年の子たちを中心に、見た形を表現に落とし込める技術が身についてるなあと改めて気が付く制作でした。

  • 機体に接合する

    翼を本物らしい角度で接着しよう。ここでも水張りテープが大活躍。使い方に慣れてくると、ピタッと即接着できるのがいい。「気持ちいい」「楽しくなってきた!」「完成させたい」いろんな声がありながらも「途中で終わりたくない!」はみんな一緒。なんとか完成させようと必死で頑張りました。

  • 機体を完成させる

    パーツが合わさり飛行機らしさが出てきたら、細部にもっともっとこだわりたくなる。翼の根本にあるより細かい膨らみを出したり、機首の表面をより滑らかに仕上げたり、時間があるだけ工夫を続けたこどもたち。この時点でかっこいいなあ。次回の完成が楽しみです。

ボンボヤージュ③

自分が選んだ飛行機に
そっくりにするため、
どんな素材や技法を選んで
仕上げよう?

限られた制作時間の中で
作業を早めるコツを掴んだり、
よりリアルな表現を研究したり。
こどもたちの試行錯誤が
たっぷり詰まった2時間でした。

プロセス

  • 機体を塗装する

    機体の表面をすべて絵の具でペイントしました。2色以上の色を使う場合は、マスキングテープを使って境界線をきっちりカバーしながら進める子も。職人のよう!

  • 左右対称に作ろう

    飛行機は左右対称の形で、ロゴやカラーリングの位置も基本的に左右対称です。すべてを一つずつ描くと2倍の作業量が発生!? 左右をバランスよく進める、素材カットは必ず2枚重ねで同時に作る…など、ここはこどもたちの工作的ワザの見せ所。

  • ステッカーを作る

    制作方法の一つとして、紙のシール台紙を自由に使うことができました。絵の具で一度に塗ってまず色シールを作るのも良し、ペンなどで要素を描いて切り抜き、ステッカー風に使うも良し。みんな自分の選んだ飛行機の特徴が出せるよう表現方法を模索していました。

  • 窓やドアもつける

    窓の部分は、いかにきれいに素早く貼れるかで意外なほど盛り上がった作業でした。一つずつ貼っていると「時間かかりすぎ」何度も挑戦していくうちに連続で貼るのが上手になり「これ楽しいよ!」「窓貼りのプロになったかも」という声が。ほかの子に伝授できるくらいコツを掴んだ子もいて、すごい!

  • 細部を描き込む

    機体番号やドアノブなどのほんの小さな部分は、描いてみると意外とハマる!? 描けば描くほどミニチュア感が高まるのも面白いところ。最後まで、みんなの制作の手が止まらない…

  • どうぞよい旅を!

    天井に飾って下から見上げるのも、置いて眺めても、ぐるりとどこから見てもいい雰囲気のみんなの飛行機、完成!制作の勢いそのままに、教室からそれぞれのみんなのおうちに飛び立っていきました。