秋のおいしいものがたくさんのこの季節にぴったりなどうぐづくりをしてみよう。ものの機能性を考えて制作するプログラムです。
クラフトの中でも「削る」技法にじっくり取り組みました。1回目は「はし」の制作に挑戦。金やすり、網やすり、紙やすりがメインの道具です。自分で「こうしてみたい」というイメージを形にする感覚をつかめるようにいろんな使い方をしてみよう。
普段どんなおはしを使っていますか?先が細くなっている、持つところは四角だった、いやわたしのは丸かったような…どのくらいの長さだったかな?……手先を使うこの道具は、少しの形の違いで感触ががらりと変わるんです。
はしの使いやすさは実際に試すのが一番。ということでプログラムの最後にみんなで「つまみ大会」を実施することに。そのため、細かい粒をひとつずつつまめる形」を目標にして制作をはじめました。わりばしをベースにして、素のままよりも機能アップを目指して!
わりばしの先を、それぞれ削り出して全体の形を作っていきました。包丁とぎのように、やすりは土台に固定してわりばしを滑らせるように削るととてもスムーズ!どこが削られているのか、手を動かしながら目でしっかり確認できていましたね。それぞれねらう形に近づけていきました。
「なかなか良さそう」「持ちやすくなってきたかも!」よし、お試ししてみよう…「うわ!すべってつまめない」「なんで?」はしの先の凸凹や、2本の形のちがい、削って細くする角度などで逆につまめなくなる子も!? つまむときに当たっている部分もよくチェックして、再挑戦!
細かい番手の紙やすりでなでるようにこすって表面のささくれなどもなくし、持つ時の当たりを良くしました。持ち手の部分の形にもこだわりを見せた子も。「これはいけそう」「いい記録が出そうだ」みんなそれぞれのはし作品をもって、仕上げの「つまみ大会」に臨みました。
「つまみ大会」では、小さなお米粒をひとつずつつまんでみて使い心地を確かめました。制限時間を設けていざスタートするとかなりの白熱大会に発展!? 静かな盛り上がりが面白かったですね。面白いくらいスムーズにつまめるようになったり、じっくり使ってみてはじめて「ちょっと持ち手を細くしすぎたかも」というリアルな声もありました。いいですね!